ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
タンバティタニス
Tambatitanis ・ 2014年命名
兵庫県丹波市の川床で発見され、通称「丹波竜」と呼ばれる竜脚類である。水位の下がる冬にしか発掘できず、2006年から5次にわたり調査された。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ティタノサウルス形類
- 時代
- 白亜紀前期(約1.13億〜1.05億年前)
- 全長
- 推定約15m前後
- 食性
- 植物食
- 発見地
- 日本
大山下層(兵庫県丹波市)
特徴
タンバティタニスはティタノサウルス形類の竜脚類で、知られているのは一部がつながった状態の部分骨格である。歯、脳を包む骨、下あご、首の骨、肋骨、背骨の破片、恥骨、腸骨、22個の尾の骨と17個の血道弓などが見つかっている。
発見と命名
化石は2006年8月、兵庫県丹波市山南町上滝の篠山川の川床で、村上茂と足立洌が見つけた。地層は篠山層群の大山下層の赤みを帯びた泥岩で、白亜紀前期アルビアンのものとされる。骨のある場所は川の水位が最も下がる冬にしか掘れず、2006年から2010年まで5期にわたって発掘が行われた。
正式な記載の前は「丹波竜」と呼ばれていた。2014年、三枝春生らがタンバティタニス・アミキティアエ(Tambatitanis amicitiae)と命名した。属名は発見地の丹波とギリシア語の「巨人」を組み合わせたもので、種小名はラテン語の「友情」に由来し、2人の発見者の友情を表している。
分類と研究
記載論文の系統解析ではエウヘロプス科に入るとされたが、科のなかでの位置ははっきりしなかった。一方、2023年の別の研究では、ティタノサウルス類に入るという結果が出ており、説が分かれる。
大山下層は、やや湿潤から半乾燥の気候のもとで川が流れていた環境と考えられている。ドロマエオサウルス類やテリジノサウルス類などの獣脚類、鎧竜類、イグアノドン類の歯や、恐竜の卵の化石なども見つかっている。
見られる博物館
- 丹波市立たんば恐竜博物館日本 兵庫県丹波市 ・ 全長約15mの全身復元骨格
- 兵庫県立人と自然の博物館日本 兵庫県三田市 ・ 化石と実物大復元模型
展示された特別展
- 特別展「竜脚類 ~大地を揺るがした地上最大の生き物~」2026年7月10日〜2026年11月3日 ・ 福井県立恐竜博物館 ・ 兵庫県丹波市産の竜脚類
- 特別展「丹波と福井の恐竜たち」2026年6月13日〜2026年12月13日 ・ 丹波市立たんば恐竜博物館 ・ 丹波竜、地元産の竜脚類
- ひょうごの恐竜展2022 ~タンバティタニスとヤマトサウルス~2022年7月15日〜2023年1月9日 ・ 兵庫県立人と自然の博物館 ・ 丹波産、ホロタイプ全点
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。