ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
プラテオサウルス
Plateosaurus ・ 1837年命名
成体の全長が約5mから10mまでと個体差が非常に大きいことで知られる。葉の形をした歯で植物をかみつぶす植物食恐竜だった。
- 分類
- 竜脚形類 ・ プラテオサウルス科
- 時代
- 三畳紀後期(約2.14億〜2.04億年前)
- 全長
- 約5〜10m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- ドイツ、スイス、フランス
トロッシンゲン層(ドイツ)
特徴
プラテオサウルスは三畳紀後期のヨーロッパにすんでいた二足歩行の植物食恐竜で、初期の竜脚形類(いわゆる古竜脚類)である。長く柔軟な首の先に小さな頭があり、鋭いが厚みのある歯で植物をかみつぶしていた。後ろあしは強く、腕は短いが筋肉質で、物をつかめる手の3本の指には大きな鉤爪があり、身を守ることや食事に使われた可能性がある。
恐竜としては珍しく、成長のしかたに大きな個体差があった。成体の大きさは一定ではなく、全長約5〜10m、体重約600〜4000kgと幅がある。多くの個体は少なくとも12〜20年生きたとされるが、最長の寿命は分かっていない。
発見と命名
1834年、医師ヨハン・フリードリヒ・エンゲルハルトがドイツのニュルンベルク近くのヘロルツベルクで椎骨と脚の骨を見つけ、1837年にドイツの古生物学者ヘルマン・フォン・マイヤーがプラテオサウルスと命名した。今も有効とされる恐竜の属として5番目に命名されたものである。名前の由来は原記載に書かれておらず、「平たいトカゲ」と訳されることが多いが、「幅広いトカゲ」とする解釈が最も適切とされる。
その後ドイツ・スイス・フランスの50を超える場所から100体以上の骨格が見つかり、ほぼ完全なものも含まれる。特にドイツのハルバーシュタットとトロッシンゲン、スイスのフリックが重要な産地で、化石の多さから「シュヴァーベンの竜」とあだ名された。北海の海底下2256mの掘削で得られた骨の破片もプラテオサウルスのものとされ、ノルウェーで初めての恐竜となった。
分類と研究
タイプ種はもとエンゲルハルティ(P. engelhardti)だったが、ほかと区別できないとされ、2019年に国際動物命名規約委員会の判断でトロッシンゲンシス(P. trossingensis)がタイプ種になった。現在はこれにロンギケプスとグラキリスを加えた3種が有効とされるが、種の分け方について広い合意はない。
化石が多く保存もよい一方で、長い間誤解の多い恐竜でもあった。1980年以降、分類、化石になる過程、骨格の働き、暮らしぶりが詳しく調べ直され、姿勢や行動の理解が大きく変わってきている。
見られる博物館
- ナチュラリス生物多様性センターオランダ ライデン ・ 組立骨格
- アストゥリアス・ジュラ紀博物館(MUJA)スペイン アストゥリアス州コルンガ ・ 三畳紀展示室の主役
この恐竜が登場する作品
- ウォーキング with ダイナソー(BBCオリジナル・シリーズ)ドキュメンタリー ・ 1999
- ライフ・オン・アワ・プラネットドキュメンタリー ・ 2023
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。