ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
イサノサウルス
Isanosaurus ・ 2000年命名
三畳紀末の最古級の竜脚類として記載され、すでに四足歩行をしていたとされる。ただし地層の年代はジュラ紀の可能性もあり、分類も竜脚類の手前の段階に見直されている。
- 分類
- 竜脚形類 ・ 竜脚形類(初期)
- 時代
- 三畳紀後期(約2.19億〜1.99億年前)
- 全長
- 約6.5m(未成熟個体)
- 食性
- 植物食
- 発見地
- タイ
ナムポン層(チャイヤプーム県)
特徴
イサノサウルスは、タイ東北部で見つかった初期の竜脚形類である。知られている標本は1体だけで、首と背中の椎骨、尾の椎骨6個、肋骨の破片、右の胸骨板、右の肩甲骨、左の大腿骨などからなる。大腿骨の長さは76cmで、生きていたときの全長は約6.5mと推定されている。椎骨の神経弓と椎体が癒合していないことから、まだ成長しきっていない個体だったとみられる。
初期の竜脚形類はもともと二足歩行だったが、イサノサウルスはすでに四足で歩いていたとされる。大腿骨はがっしりとまっすぐで、脚が柱のようだったことを示し、小転子と呼ばれる突起がない。首の椎骨は前が凸で後ろがくぼんだ球関節状で、背中の神経棘は後の竜脚類のように高い。
発見と命名
化石は1998年、チャイヤプーム県のバーン・ノン・タウォン村近くで、ナムポン層の暗赤色の砂岩から見つかったが、骨格の大部分はすでに浸食で失われていた。2000年にフランスの古生物学者エリック・ビュフェトーらが記載した。
属名はタイ東北部の地方名イサーンと、ギリシャ語の「トカゲ」を合わせたもの。種小名アッタヴィパチ(attavipachi)は、タイの古生物学研究を支えた元鉱物資源局長P・アッタヴィパットへの献名である。
分類と研究
記載当時は三畳紀後期のものとされ、最も古い竜脚類の一つと考えられた。しかしその後、この年代に疑問が出され、2026年のジルコンによる年代測定ではジュラ紀前期の地層とする結果が報告されている。
分類も見直され、当初は竜脚類とされたが、のちに竜脚類の一歩手前の竜脚形類とされた。化石が断片的なため、ほかの初期の竜脚類との正確な関係はまだ解けていない。
見られる博物館
- シリントーン博物館タイ カラシン県サハッサカン郡 ・ 大腿骨
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。