ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
ブラキオサウルス
Brachiosaurus ・ 1903年命名
前肢が後肢より長く、胴体が前上がりに傾いたキリンのような体形をしていた。地上5m以上の高い位置の葉を食べていたと考えられる。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ブラキオサウルス科
- 時代
- ジュラ紀後期(約1.56億〜1.46億年前)
- 全長
- 推定約18〜22m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- アメリカ
モリソン層(コロラド州)
特徴
ブラキオサウルスは、長い首と小さな頭、巨大な体という竜脚類らしい特徴をもつ一方で、前あしが後ろあしより長いという珍しい体形をしていた。このため胴体は前が高く後ろが低い急な傾きになり、尾は体に対して比較的短い。発見者は当初からキリンのような体の比率に注目していた。
全長は約18〜22mと推定され、まだ成長途中とみられる模式標本の体重は約28〜47トンと見積もりに大きな幅がある。高い所の植物を食べる動物と考えられており、地上約9mの高さの葉を摘み取っていた可能性もある。ほかの竜脚類と違い、後ろあしで立ち上がるのには向かない体だったとされる。
発見と命名
模式標本は1900年、アメリカ・コロラド州フルータ近くのコロラド川流域で、シカゴのフィールド・コロンビアン博物館(現在のフィールド自然史博物館)のエルマー・S・リッグスの調査隊が発見した。最初に上腕骨を見つけたのは助手のハロルド・ウィリアム・メンケである。地層はモリソン層のブラッシーベイスン部層で、約1億5400万〜1億5300万年前のものとされる。
上腕骨は非常に長かったため、発掘中は変形した大腿骨と取り違えられていた。リッグスは1903年にブラキオサウルス・アルティソラクス(Brachiosaurus altithorax)と命名した。属名はギリシャ語で「腕のトカゲ」を意味し、竜脚類としては腕が長いことにちなむ。種小名は「深い胸」の意味で、胸の空間が深く広いことに由来する。
分類と研究
ブラキオサウルス科の名前のもとになった属である。模式標本は骨格の約2割にすぎないが今も最も完全な標本で、この属と確実にいえる化石は少なく、モリソン層では珍しい竜脚類とされる。よく知られた復元の多くは、実際にはタンザニアのテンダグル層から見つかったギラッファティタンにもとづいている。ギラッファティタンは1914年にこの属の一種として記載されたが、2009年に別の属とされた。
アフリカやヨーロッパの化石をもとにほかに3種が名付けられたが、2種は現在有効とみなされず、1種は別属ルソティタンになった。巨体を維持する食べ物の量から変温動物だった例としてあげられたこともあるが、近年の研究では恒温性だったと考えられている。
見られる博物館
- 群馬県立自然史博物館日本 群馬県富岡市 ・ 大型全身骨格
- 豊橋市自然史博物館日本 愛知県豊橋市 ・ 屋外の親子実物大模型
展示された特別展
- 「LEGOジュラシック・ワールド展」2026年5月22日〜2027年1月4日 ・ シンシナティ博物館センター ・ 実物大のデュプロ作品
- 「ジュラシック・ワールド:ジ・エクスペリエンス」2026年6月27日〜2027年1月10日 ・ ミラノセスト ・ 実物大模型
- 巨大恐竜展20242024年7月13日〜2024年9月14日 ・ パシフィコ横浜 ・ 竜脚類
- 夏季特別展「ジュラシック大恐竜展」2021年7月17日〜2021年9月12日 ・ 東北歴史博物館 ・ 高さ約5mのロボット
- 恐竜展20212021年7月10日〜2021年9月5日 ・ Gallery AaMo(東京ドームシティ) ・ 頭骨と大腿骨
この恐竜が登場する本
- ポプラディア大図鑑WONDA 恐竜真鍋真(監修) ・ 図鑑
この恐竜が登場する作品
- ジュラシック・パーク映画 ・ 1993
- ジュラシック・パークIII映画 ・ 2001
- ジュラシック・ワールド/炎の王国映画 ・ 2018
- ダイナソー映画 ・ 2000
- ウォーキング with ダイナソー(BBCオリジナル・シリーズ)ドキュメンタリー ・ 1999
- ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプアニメ ・ 2020
- ジュラシック・ワールド・エボリューションゲーム ・ 2018
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。