ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
ドリプトサウルス
Dryptosaurus ・ 1877年命名
1866年にコープが「ラエラプス」の名で記載し、名が既に使われていたため1877年にマーシュが改名した。大型ティラノサウルス類と違い、大きな鉤爪をもつ長めの前肢があった。
- 分類
- 獣脚類 ・ ティラノサウルス上科
- 時代
- 白亜紀後期(約6700万〜6600万年前)
- 全長
- 約7.5m
- 食性
- 肉食
- 発見地
- アメリカ
ニューエジプト層(ニュージャージー州)
特徴
ドリプトサウルスは長い尾と細長い頭骨をもつ二足歩行の肉食恐竜で、全長約7.5mと推定されている。体重の推定は約756kgから1.5トンまで幅がある。
ティラノサウルスやタルボサウルスなどの大型のティラノサウルス類とは違い、大きな爪のついた比較的大きな前肢と、すらりとした後肢をもっていた。歯は横に薄い刃のような形で、大型のティラノサウルス類の太い歯とは異なる。
発見と命名
化石は1866年夏、ニュージャージー州バーンズボロ近くの採掘場で、肥料用の泥灰土を掘っていた作業員が見つけた。知らせを受けたエドワード・ドリンカー・コープは同年、これをラエラプス・アクイルングイスと命名した。ラエラプスはギリシア神話で獲物を必ず捕らえる犬の名でもある。
しかしラエラプスという属名はすでにダニに使われていたため、1877年、コープと「化石戦争」で争っていたオスニエル・チャールズ・マーシュがドリプトサウルスと改名した。属名はギリシア語で「引き裂くトカゲ」を意味する。コープはその後もラエラプスの名を使い続けた。
分類と研究
知られているのはあご・四肢・背骨の一部からなる1体の断片的な骨格だけで、ほかにこの属とされた化石もあるが、確かではない。初期の身軽なティラノサウルス類と大型のティラノサウルス科の中間に位置するとされることが多いが、独自の科やナノティランヌスのなかまに入れる研究もあり、説が分かれる。
白亜紀後期の北アメリカは東のアパラチアと西のララミディアに分かれており、ドリプトサウルスはアメリカ東部から見つかった数少ない白亜紀の恐竜の一つである。化石が出たニューエジプト層は海の地層で、死骸が海に流されて化石になったと考えられている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 特別展「恐竜図鑑 ―失われた世界の想像/創造」2023年3月4日〜2023年5月14日 ・ 兵庫県立美術館 ・ ナイト《跳躍するラエラプス》
この恐竜が登場する本
- 恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造 特別展 Dinosaur Dreams岡本弘毅、鈴木慈子ほか ・ 図録アーカイブ
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。