ENCYCLOPEDIA ・ 鳥脚類
ランベオサウルス
Lambeosaurus ・ 1923年命名
中空のトサカをもち、発声のための共鳴器官だったと考えられている。ランベオサウルス亜科の名のもとになった属である。
- 分類
- 鳥脚類 ・ ハドロサウルス科(ランベオサウルス亜科)
- 時代
- 白亜紀後期(約7650万〜7450万年前)
- 全長
- 約7〜7.7m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- カナダ
ダイナソーパーク層(アルバータ州)
特徴
ランベオサウルスは全長約7〜7.7m、体重約2.6〜3.4トンと推定されるハドロサウルス科の恐竜で、二足でも四足でも歩くことができた。尾は高さがあり、四肢は長く、頭には内部が空洞のとさかがあった。
とさかは目の上から鼻先の上まで張り出し、種によっては成体で後ろ向きの突起をもつ。このとさかの形で3つの種を見分けることができる。幼体はコリトサウルスの幼体とほとんど区別できないが、とさかによって識別でき、成長とともにとさかの高さが大きく増したことが分かっている。皮膚の跡からは、全身が飾りのないうろこでおおわれていたことが分かる。
発見と命名
最初の頭骨はカナダ・アルバータ州で見つかり、ローレンス・ラムが別の属ステファノサウルスを設ける根拠に使った。しかしこの頭骨は不完全で、もともとの標本とは別のものだったため、1923年にウィリアム・パークスがランベオサウルス・ランベイ(Lambeosaurus lambei)と命名し、ラムをたたえた。
1935年にはさらに2種が命名された。1981年に命名された種は、のちに別の属マグナパウリアに移されている。また、かつてテトラゴノサウルスやコリトサウルスとされた化石の一部は、ランベオサウルスの幼体と考えられるようになった。
分類と研究
ランベオサウルス亜科とランベオサウルス族の名前のもとになった属で、コリトサウルスやヒパクロサウルスとともに、最も特殊化した鳥脚類の一つとされる。とさかの役割は長く議論されてきたが、近年の研究では、声を響かせる共鳴器官として使われ、異性や種の見分けにも役立った可能性が示されている。
化石はダイナソーパーク層からのみ知られ、3つの種は生きていた時期が少しずつずれている。同じ地層にはコリトサウルスやパラサウロロフス、プロサウロロフスもいた。歯のすり減り方からは、より閉じた環境で地面に近い植物を幅広く食べ、プロサウロロフスとは食べ物の取り合いを避けていたと考えられている。
見られる博物館
- ミュージアムパーク茨城県自然博物館日本 茨城県坂東市 ・ 全身骨格
- アメリカ自然史博物館アメリカ ニューヨーク州ニューヨーク ・ 骨格展示
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。