ENCYCLOPEDIA ・ 鳥脚類
コリトサウルス
Corythosaurus ・ 1914年命名
ヘルメットのような高いトサカをもち、低い音を増幅していたと考えられている。体内から針葉樹の葉や種子、小枝が見つかった標本がある。
- 分類
- 鳥脚類 ・ ハドロサウルス科(ランベオサウルス亜科)
- 時代
- 白亜紀後期(約7700万〜7570万年前)
- 全長
- 約7.7〜9m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- カナダ
オールドマン層・ダイナソーパーク層(アルバータ州)
特徴
コリトサウルスはランベオサウルス亜科のハドロサウルス類で、全長は約7.7〜9mと推定されている。頭の上には、ヒクイドリのとさかや古代ギリシャのコリント式のかぶとに似た、高い半円形のとさかがある。とさかは主に前上顎骨と鼻骨からなり、目の上で最も高くなる。模式標本の頭骨はとさかを含めて高さ約71cmである。
とさかの中には鼻の通り道が長く伸び、左右の袋から1つの部屋を経て気道へつながる。頭骨は20個以上見つかっている。模式標本には体の側面や尾を覆う多角形のうろこの跡が残り、後肢や足の皮膚の跡まで残る数少ないハドロサウルス類の一つである。
発見と命名
最初の標本は1911年、バーナム・ブラウンがカナダ・アルバータ州のレッドディア川で見つけ、1912年秋に掘り出した。尾の先と前肢の大部分を除くほぼ完全な関節した骨格で、アメリカ自然史博物館に死んだときの姿勢のまま収められている。1914年にブラウンが模式種コリトサウルス・カスアリウスを命名した。属名は「かぶとをかぶったトカゲ」、種小名は似たとさかをもつヒクイドリにちなむ。
1912年にチャールズ・H・スタンバーグが見つけた特に保存のよい2体は、第一次世界大戦中の1916年、イギリスへ運ぶ船がドイツの仮装巡洋艦に沈められて失われた。
分類と研究
かつては7種ほどが記載されたが、1975年にピーター・ドッドソンがとさかの大きさや形の違いは性別や年齢による差である可能性を示し、現在確実に認められるのはカスアリウス1種である。少し後の時代のインテルメディウスを別種とする研究もある。ランベオサウルス、ニッポノサウルス、ヴェラフロンス、ヒパクロサウルスなどに近い。
とさかの役割は、トロンボーンのように中の部屋で音を響かせる発声器官だったとする説が有力である。胸のあたりに最後の食事が残る標本があり、針葉樹の葉や種子、小枝、果実が見つかっている。かつては手足の水かきから水中生活が考えられたが、水かきとされたものは肉球のような組織が縮んだものと分かった。
見られる博物館
- 岡山理科大学恐竜学博物館日本 岡山県岡山市北区 ・ 実物標本
- アメリカ自然史博物館アメリカ ニューヨーク州ニューヨーク ・ 鳥盤類ホール
この恐竜が登場する作品
- ジュラシック・パークIII映画 ・ 2001
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。