ENCYCLOPEDIA ・ 鳥脚類
カンプトサウルス
Camptosaurus ・ 1885年命名
モリソン層から見つかった中型の鳥脚類で、名は「曲がるトカゲ」を意味する。かつて多くの種が含められたが、その多くは別属に移されたり疑問名とされたりしている。
- 分類
- 鳥脚類 ・ カンプトサウルス科
- 時代
- ジュラ紀後期(約1.56億〜1.47億年前)
- 全長
- 約5〜6m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- アメリカ
モリソン層(ワイオミング州・ユタ州)
特徴
比較的がっしりした体つきの鳥脚類で、後肢は頑丈、足は幅広く、まだ4本の指をもつ。全長はふつう約5〜6m、体重は500〜1000kgほどと推定されているが、後の時代の地層からはもっと大きな個体の骨も見つかっている。
頭骨は口先のとがった三角形で、先端にくちばしがある。昔の復元では別の恐竜の頭骨をもとにした四角い頭で描かれていたが、のちに誤りと分かった。歯はほかのモリソン層の鳥脚類より密に並び、すり減った歯が多いことから、比較的かたい植物を食べていたと考えられている。
発見と命名
1879年9月、ウィリアム・ハーロウ・リードがアメリカ・ワイオミング州で化石を見つけ、同じ年にオスニエル・チャールズ・マーシュが「曲がる背中」を意味するカンプトノトゥスと名付けた。しかしこの名がすでにコオロギに使われていたため、1885年にカンプトサウルスと改名した。名前はギリシャ語の「曲がった」と「トカゲ」に由来する。
タイプ種はモリソン層の採石場から出たカンプトサウルス・ディスパル(Camptosaurus dispar)である。その後、北米とヨーロッパで多くの種がこの属に加えられたが、成長段階や性別の違いとされたり、ウテオドンやクムノリアなど別の属に移されたりして、現在有効とされるのはおもにディスパルである。
分類と研究
マーシュは1885年、この恐竜のためにカンプトサウルス科を設けた。現在はアンキロポレクシア(Ankylopollexia)の原始的な一員とされ、のちのイグアノドンやハドロサウルス類の祖先に近く、同時代のドリオサウルスなどより進んだ仲間と考えられている。
2022年にはスペインで、この属に近いとみられる化石がヨーロッパで初めて確かに報告された。ユタ州の恐竜国定公園のモリソン層からは、この属のものとされる小さな胚の化石も見つかっている。
見られる博物館
- オックスフォード大学自然史博物館イギリス オックスフォード ・ 欧州で最も完全な骨格
展示された特別展
- 2019年度特別展「恐竜の脳力 ~恐竜の生態を脳科学で解き明かす~」2019年7月12日〜2019年10月14日 ・ 福井県立恐竜博物館 ・ 米ユタ州産の主役標本
この恐竜が登場する本
- 恐竜の脳力 恐竜の生態を脳科学で解き明かす福井県立恐竜博物館(編) ・ 図録アーカイブ
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同じ国(アメリカ)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。