ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
ラペトサウルス
Rapetosaurus ・ 2001年命名
頭骨付きのほぼ完全な骨格が見つかった初めてのティタノサウルス類である。鉛筆のような細い歯で木の葉をしごき取って食べていたと考えられる。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ティタノサウルス類
- 時代
- 白亜紀後期(約7000万〜6600万年前)
- 全長
- 約15m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- マダガスカル
マエヴァラノ層(マハジャンガ盆地)
特徴
ラペトサウルスは、白亜紀の終わりにマダガスカルで暮らしたティタノサウルス類に属する竜脚類である。短く細い尾、とても長い首、ゾウのような大きな胴をもつ典型的な竜脚類の姿で、四足で歩く植物食の恐竜であった。頭はディプロドクス類に似て吻が長く細く、鼻の穴は頭骨の上のほうにある。
鉛筆のような細く小さな歯は、木の葉をしごき取るのには向いていたが、かみ砕くのには向かなかった。幼体の骨格は全長8mで、体重はゾウと同じくらいだったとされ、成体はその約2倍の全長約15mと推定されている。ティタノサウルス類としては中くらいの大きさで、アルゼンチノサウルスなどの巨大な仲間の半分にも満たない。
発見と命名
化石は、マダガスカル北西部の港町マハジャンガに近いマハジャンガ盆地のマエヴァラノ層(アネンバレンバ部層)で、ストーニーブルック大学の調査隊がアンタナナリボ大学の協力を得て発見した。地層は白亜紀後期マーストリヒト期のもので、約7000万年前とされる。部分的な頭骨(模式標本)、別の頭骨、尾の一部を除いてほぼそろった幼体の骨格などが見つかっている。
2001年、クリスティーナ・カリー・ロジャースとキャサリン・A・フォースターが科学誌ネイチャーで発表した。属名はマダガスカルの民話で土地の地形をつくったとされる巨人ラペトに由来する。種小名クラウセイ(krausei)は、1993年からこの地で発掘を続けていた調査隊長デイヴィッド・W・クラウスにちなむ。
分類と研究
頭骨のついたほぼ完全な骨格が見つかった初めてのティタノサウルス類で、幼体の骨格は頭が体についたまま見つかった唯一の例である。部分的な化石しか知られていないほかのティタノサウルス類を復元する際の基準となり、このグループの長年の分類の問題を整理するのに役立った。
博物館の収蔵品から見つかった別の幼体は体重約40kgで、生後39〜77日ほどで死んだと推定され、孵化したときの体重は約3.4kgとされる。骨の分析から、親の世話がほとんどなくても生きられた可能性があり、この幼体は厳しい干ばつで飢え死にしたと考えられている。ラペトサウルスの骨には、同じ地域の大型獣脚類マジュンガサウルスの歯の跡が残っている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 特別展「究極の恐竜たち ― ゴンドワナの巨人」2012年6月23日〜2013年3月17日 ・ ロイヤル・オンタリオ博物館 ・ 巡回先で紹介された竜脚類
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。