ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
フタロンコサウルス
Futalognkosaurus ・ 2007年命名
マプチェ語で「巨大な族長トカゲ」を意味する巨大竜脚類で、骨格の約7割が判明している。首の背骨に高い「サメのひれ」状の突起が並んでいた。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ティタノサウルス類
- 時代
- 白亜紀後期(約8980万〜8630万年前)
- 全長
- 約24〜30m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- アルゼンチン
ポルテスエロ層(ネウケン州)
特徴
フタロンコサウルスは、白亜紀後期に現在のアルゼンチンで暮らした巨大なティタノサウルス類の竜脚類である。長い首は14個の椎骨からなり、椎骨の棘突起が非常に高く「サメのひれ」のような独特の形をしていたため、首の上下の幅は場所によって1mを超えていた。腰も非常に大きくがっしりしており、幅は3m近くに達する。
大きさの推定は研究ごとに大きく変わってきた。当初は全長32〜34mとされたが、その後は約24〜30m、体重約29〜50トンと見積もられており、推定には幅がある。
発見と命名
化石は2000年、アルゼンチン・ネウケン州のポルテスエロ層で見つかり、2007年に記載された。3つの標本をあわせて骨格の約70%が分かっており、調査チームは「これまでに知られる最も完全な巨大恐竜」と表現した。
属名は現地の先住民の言葉マプドゥングンの「フタ(巨大な)」と「ロンコ(族長)」に由来し、「巨大な族長トカゲ」を意味する。模式種はフタロンコサウルス・デュケイ(Futalognkosaurus dukei)である。標本は川の岸近くで見つかり、死後に川へ流された巨大な死骸が流れを変え、魚や二枚貝が暮らす三日月湖を残したと考えられている。
分類と研究
記載者のホルヘ・カルボらの系統解析では、ティタノサウルス類のなかでメンドーササウルスに最も近いとされ、両者を含む新しいグループ「ロンコサウルス類」が設けられた。このグループには巨大なプエルタサウルスも含まれる。
同じ発掘地からは、ほかの竜脚類やメガラプトル、ウネンラギア、カメなどの化石も見つかっている。魚や葉の化石から、当時のパタゴニアは温暖な熱帯の気候だったと考えられている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 特別展「究極の恐竜たち ― ゴンドワナの巨人」2012年6月23日〜2013年3月17日 ・ ロイヤル・オンタリオ博物館 ・ 世界初公開の巨大竜脚類骨格
同じ竜脚形類の恐竜
同じ白亜紀後期の恐竜
同じ国(アルゼンチン)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。