ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
ギガノトサウルス
Giganotosaurus ・ 1995年命名
アルゼンチンのパタゴニアで発見された南米最大級の肉食恐竜。模式標本は全身の約70%が見つかっており、巨大獣脚類としては保存がよい。
- 分類
- 獣脚類 ・ カルカロドントサウルス科
- 時代
- 白亜紀前期(約1.11億〜1.06億年前)
- 全長
- 推定約12〜13m
- 食性
- 肉食
- 発見地
- アルゼンチン
カンデレロス層(ネウケン州)
特徴
ギガノトサウルスは知られている中で最大級の陸の肉食動物の一つである。ただし化石が完全ではないため正確な大きさを決めるのは難しく、最も完全な標本で全長約12〜13m、頭骨の長さ約1.5〜1.8mと推定され、体重の推定は約4〜14トンと大きな幅がある。
頭骨は低く、鼻の骨の表面はざらざらとしわが寄り、目の前の涙骨には隆起状のとさかがある。下あごの先端は平らで、下向きに突き出た「あご先」のような突起をもつ。歯は横に平たく鋸歯があり、首は強く、肩の骨は体に比べて小さい。あごをすばやく閉じて強くかみつき、獲物を捕らえたと考えられている。
発見と命名
1993年、アルゼンチンのアマチュアの化石ハンター、ルベン・ダリオ・カロリニがネウケン州ビジャ・エル・チョコン近くの荒れ地をバギーで走っていて、獣脚類のすねの骨を見つけた。コマウエ国立大学の専門家が発掘し、骨格のほぼ70%が見つかった。
1995年、ロドルフォ・コリアとレオナルド・サルガドがギガノトサウルス・カロリニイ(Giganotosaurus carolinii)と命名した。属名はギリシャ語の「巨大な」「南の」「トカゲ」を合わせた「南の巨大なトカゲ」の意味で、種小名は発見者カロリニにちなむ。タイプ標本はビジャ・エル・チョコンのエルネスト・バッハマン古生物学博物館に展示されている。
分類と研究
カルカロドントサウルス科に入り、近縁のマプサウルスやカルカロドントサウルスなどとともに巨大な獣脚類のグループを作る。このなかまの中でも最もよく骨格が分かっている一つである。
大腿骨が長らく最大とされてきたティラノサウルスの標本「スー」より5cm長かったことなどから、獣脚類の最大の大きさをめぐる議論の中心になった。ティラノサウルスより大きいとする研究者もいれば、ほぼ同じで大きな推定は過大だとする研究者もいて、説が分かれる。哺乳類と爬虫類の中間ほどの代謝をもつ恒温性の動物だったと考えられ、生態系の頂点の捕食者として若い竜脚類などを食べていた可能性がある。
見られる博物館
- 北九州市立いのちのたび博物館日本 福岡県北九州市八幡東区 ・ 全身骨格
- エヒディオ・フェルグリオ古生物学博物館(MEF)アルゼンチン チュブ州トレレウ ・ レプリカ骨格
- カルメン・フネス市立博物館アルゼンチン ネウケン州プラサ・ウインクル ・ レプリカ骨格
- エルネスト・バッハマン市立博物館アルゼンチン ネウケン州ビジャ・エル・チョコン ・ 実物化石と復元骨格
- ゼンケンベルク自然博物館ドイツ フランクフルト・アム・マイン ・ 復元骨格
- アストゥリアス・ジュラ紀博物館(MUJA)スペイン アストゥリアス州コルンガ ・ 復元骨格
- オーストラリア博物館オーストラリア ニューサウスウェールズ州シドニー ・ アルゼンチン産
展示された特別展
- 特別展「究極の恐竜たち ― ゴンドワナの巨人」2012年6月23日〜2013年3月17日 ・ ロイヤル・オンタリオ博物館 ・ 大型獣脚類の骨格
この恐竜が登場する作品
- ジュラシック・ワールド/新たなる支配者映画 ・ 2022
- ジュラシック・ワールド/カオス・セオリーアニメ ・ 2024
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。