ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
カンク
Kank ・ 2026年命名
チョリージョ層で初めて記録されたウネンラギア科である。歯は小さく鋸歯がない。パタゴニア北部と南極の記録の間の地理的空白を埋める。
- 分類
- 獣脚類 ・ ウネンラギア科
- 時代
- 白亜紀後期(約7210万〜6600万年前)
- 全長
- 不明
- 食性
- 肉食
- 発見地
- アルゼンチン
チョリージョ層(パタゴニア南西部)
特徴
カンクは断片的な化石で知られるウネンラギア科の獣脚類である。骨の大きさは同じなかまのネウケンラプトルと同じくらいで、中型のウネンラギア科とされる。ネウケンラプトルの体重は約27kgと推定されている。
歯は小さく、先端が曲がり、縁に鋸歯がない。上顎の歯はまっすぐで、縦方向の溝が並ぶ。下顎の歯の前の縁の稜は歯冠の先端3分の1にかぎられ、アウストロラプトルと共通する。上顎の歯の断面が薄いことはブイトレラプトルと似ている。
発見と命名
化石はアルゼンチン・パタゴニア南西部の、マーストリヒチアン期のチョリージョ層にある「単孔類サイト」で見つかった。模式標本は椎骨1個で、同じ場所から足の指の骨3個と歯5本も出ている。当初メガラプトル類とされた胴の椎骨や、足のかぎ爪などもこの属のものである可能性がある。
属名は、アオニケンクの神話で南十字星をつくったとされる「年長のレア」の名にちなむ。種小名アウストラリスはラテン語で「南の」を意味し、発見地にちなむ。
分類と研究
チョリージョ層で初めて記録されたウネンラギア科である。パタゴニア北部のアウストロラプトルなどと、南極で見つかったウネンラギア科の可能性があるインペロバトルとの間の、分布の空白を埋める発見とされる。同じ地層からはメガラプトル科のマイプ、ティタノサウルス類のヌロティタンなども知られており、当時は陸地と淡水が入り混じる湿地の環境だったと考えられている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。