ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
アンペロサウルス
Ampelosaurus ・ 1995年命名
フランス南部で500点以上の骨が見つかった、同国を代表する恐竜の一つである。背中には板状・こぶ状・トゲ状の皮骨(装甲)をもっていた。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ティタノサウルス類(リライノサウルス亜科)
- 時代
- 白亜紀後期(約7200万〜7100万年前)
- 全長
- 約14〜16m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- フランス
マルヌ・ルージュ・アンフェリウール層(オード県)
特徴
アンペロサウルスは多くの竜脚類と同じく長い首と尾をもっていたが、背中には皮骨による装甲があったとされる。知られている最大の個体で全長約14mと推定されている。
生息していたのは、現在のフランスとイベリア半島の大部分を含む「イベロ・アルモリカ島」と呼ばれる陸地である。骨の組織の研究からは成長が遅いなど島の環境に関係する特徴が見られるが、同じ島のリライノサウルスなどとは違い、体が小さくなった「島嶼矮小化」の例ではないとされる。
発見と命名
化石の多くは、フランス南部オード県カンパーニュ=シュル=オード近くのベルビュー農場の産地から見つかっている。この地域の化石産地は1982年に地元のアマチュア研究者によって再発見され、1989年から専門家による発掘が始まった。
1995年、フランスの古生物学者ジャン・ル・ルフがアンペロサウルス・アタキス(Ampelosaurus atacis)と命名した。属名はギリシア語で「ブドウのつる」を意味し、近くのブドウ畑にちなむ。種小名はオード川のラテン語名に由来する。2005年までに500点を超える骨がこの属のものとされ、頭骨を含む部分的な骨格も見つかっている。
分類と研究
ティタノサウルス類に属し、フランスで最もよく知られた恐竜の一つとされる。ただし近年の研究では、ベルビューの産地には別のティタノサウルス類も含まれている可能性が指摘されており、これまでアンペロサウルスとされてきた骨の一部は別の種のものかもしれない。そのため、産地の骨をすべて見直す研究が進められている。
フランスの他の地域やスペインで見つかった化石もかつてこの属とされたが、のちに別のティタノサウルス類と判断されたものが多い。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 特別展「世界最大の恐竜たち」2011年4月16日〜2012年1月2日 ・ アメリカ自然史博物館 ・ 卵のレプリカ
同じ竜脚形類の恐竜
同じ白亜紀後期の恐竜
同じ国(フランス)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。