ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
プウィアンゴサウルス
Phuwiangosaurus ・ 1994年命名
タイで見つかった竜脚類で、種小名はシリントーン王女にちなむ。竜脚類としては珍しく幼体の骨が多数見つかっている。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ティタノサウルス形類
- 時代
- 白亜紀前期(約1.34億〜1.32億年前)
- 全長
- 約15〜20m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- タイ
サオクア層(コーンケン県プーウィアン)
特徴
プウィアンゴサウルスは、白亜紀前期のタイにいた中型の竜脚類で、全長約15〜20m、体重は約17トンと推定されている。歯は細い杭のような形で、高さが付け根の幅の平均4倍以上ある。近縁とされるほかのエウヘロプス類より細く、ディプロドクス上科やティタノサウルス類の歯に近い比率をしている。
脳函は、基盤的なソムフォスポンディルス類とティタノサウルス類の中間の特徴をもつ。首はおそらく13個の椎骨からなり、8番目が最も長い。7番目以降の首の椎骨では棘突起が二股に分かれている。仙椎は5個である。
発見と命名
模式標本は1982年、タイ・コーンケン県のプーウィアン国立公園で見つかり、数年かけて発掘・整理された。成体の部分骨格で、首と背中の椎骨、肋骨、肩、前あし、骨盤、大腿骨などが含まれる。1993年の発表を経て、1994年にヴァレリー・マルタン、エリック・ビュフェトー、ワラウット・スティーソーンが正式に命名した。
属名は発見地プーウィアンにちなみ「プーウィアンのトカゲ」を意味する。種小名シリントルナエ(sirindhornae)は、タイの地質学と古生物学に関心を寄せたマハー・チャクリー・シリントーン王女をたたえたものである。
分類と研究
化石はすべてタイのサオクア層から見つかっている。最も完全な骨格は半分ほど成長した個体のもので、部分的な頭骨を含め約60%が保存されている。2020年の研究では、全身の骨格の約65%が分かっているとされた。竜脚類としては珍しく赤ちゃんの骨が数多く見つかっているが、最大の大きさまで育った年老いた個体は知られていない。
当初はティタノサウルス類とされたが、近年はより基盤的なティタノサウルス形類とされ、いくつかの解析ではエウヘロプスなどとともにエウヘロプス科に入れられている。一方、このまとまりを支持しない解析もあり、正確な位置ははっきりしない。サオクア層からは獣脚類がプウィアンゴサウルスを食べた証拠も見つかっている。
見られる博物館
- シリントーン博物館タイ カラシン県サハッサカン郡 ・ タイ産竜脚類の骨格
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。