ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
シャモティラヌス
Siamotyrannus ・ 1996年命名
タイ東北部で骨盤と脊椎などが見つかった大型獣脚類である。記載当初は最古級のティラノサウルス類とされたが、現在はアロサウルス上科(メトリアカントサウルス科)に近いとする見方が有力で、系統的位置は定まっていない。
- 分類
- 獣脚類 ・ メトリアカントサウルス科(所属不確定)
- 時代
- 白亜紀前期(約1.3億〜1.25億年前)
- 全長
- 約6〜10m(推定に幅)
- 食性
- 肉食
- 発見地
- タイ
サオクア層(コンケン県周辺)
特徴
シャモティラヌスは大型の獣脚類で、全長は約7mとされるが、約6mから約10mまで推定に幅がある。腸骨に縦の隆起が2本あることは、この属だけの特徴である可能性がある。知られている骨は少なく、骨盤の左半分、背骨や仙椎、尾の骨などからなる。
発見と命名
化石は1993年、タイ東北部コンケン県のプーウィアン9号産地で、ソムチャイ・トライムウィチャノンが見つけた。1996年、エリック・ビュフェトー、ワラウット・スティートーンらがシャモティラヌス・イサネンシス(Siamotyrannus isanensis)と命名した。
属名はタイの古い国名シャムと、ギリシア語由来の「暴君」を組み合わせたもので、ティラノサウルス科に属すると考えられたことによる。種小名はタイ語で東北地方を意味する「イサーン」にちなむ。化石はサオクア層から見つかっている。
分類と研究
名前のとおり、記載当初はティラノサウルス上科、さらにはティラノサウルス科の初期のなかまと考えられた。しかしティラノサウルス上科を特徴づける重要な特徴を欠くことから、その位置は確かではないとされている。
原始的なカルノサウルス類とする解析や、2012年にメトリアカントサウルス亜科に置いた研究、2024年にメトリアカントサウルス科に含めた研究がある。一方で、シャムラプトルに近い基盤的なテタヌラ類とする解析もあり、説が分かれる。
見られる博物館
- シリントーン博物館タイ カラシン県サハッサカン郡 ・ 復元模型
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。