ENCYCLOPEDIA ・ その他の鳥盤類
エキノドン
Echinodon ・ 1861年命名
上顎に犬歯状の大きな歯をもつ小型の鳥盤類で、成体と思われるヘテロドントサウルス類では最小とされる。頭骨と歯しか知られておらず、命名時はトカゲとされるなど分類は何度も変わってきた。
- 分類
- その他の鳥盤類 ・ ヘテロドントサウルス科
- 時代
- 白亜紀前期(約1.45億〜1.4億年前)
- 全長
- 不明(頭骨約6cmの小型種)
- 食性
- 植物食
- 発見地
- イギリス
パーベック層群(ドーセット州)
特徴
見つかっているのは顎の骨と歯だけで、体のほかの部分は分かっていない。近縁のヘテロドントサウルスの比率から、頭骨の長さは約6cmと推定され、成体とみられるヘテロドントサウルス類では最小、鳥類以外の恐竜でも最も小さい部類に入る。
上顎の前の骨には鋸歯のない歯が3本だけ並ぶ。その後ろの上顎骨には9本の歯があり、最初の1本が細長く大きい犬歯状の歯になっている。歯の両側に並ぶとげのような鋸歯が、「とげのある歯」という名前の由来である。
発見と命名
化石は、収集家サミュエル・ベックルズがイングランド南部パーベック島ダードルストーン湾の崖の高いところで見つけた複数の顎の骨である。1861年にリチャード・オーウェンがエキノドン・ベックレシイと名づけ、種小名は発見者のベックルズにちなむ。
標本は1876年に大英自然史博物館(現在のロンドン自然史博物館)が購入した。その後に加わったのはパーベック層群から出た歯などだけである。かつてアメリカ・コロラド州の化石もエキノドンの一種とされたが、2009年にフルイタデンスという別の属になった。
分類と研究
オーウェンは当初、植物を食べるトカゲの仲間と考えたが、1874年には恐竜に入れ直した。その後、ステゴサウルス類やファブロサウルス科に入れられるなど分類は何度も変わり、現在はヘテロドントサウルス科とされている。
ヘテロドントサウルス科はいまでは鳥盤類の最も原始的なグループと考えられている。パーベック層群の時代は白亜紀の最初期とする見方が受け入れられており、エキノドンはこの科で最も新しく最も小さい仲間となる。同じ地層からは獣脚類のヌテテスや、小型の哺乳類も多く見つかっている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 企画展「恐竜の足跡をたどって」2026年7月16日〜2028年1月4日 ・ フランス国立自然史博物館 進化大陳列館 ・ 同産地で記録(cf.)
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。