ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
アルゼンチノサウルス
Argentinosaurus ・ 1993年命名
断片的な化石から全長30〜35m、体重65〜80トンほどと推定される最大級の陸上動物の一つ。最初に見つかった骨は脛骨とされたが、のちに腓骨と再同定された。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ティタノサウルス類
- 時代
- 白亜紀後期(約9700万〜9350万年前)
- 全長
- 推定約30〜35m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- アルゼンチン
ウインクル層(ネウケン州)
特徴
見つかっている化石は背中の椎骨、仙骨、肋骨の一部、すねの骨などに限られるが、それでも知られている陸上動物のなかで最大級とされる。全長は推定約30〜35m、体重は65〜80トンほどとする見積もりが多いが、化石が断片的なため推定には幅がある。
背中の椎骨は竜脚類としても巨大で、1個の高さが約1.6mに復元されたものがある。椎骨の内部は空気の入った多くの小部屋で軽くなっていた。
骨格と筋肉のコンピューターモデルでは、体の同じ側の前後の脚を同時に動かす歩き方で、最高時速約7kmと見積もられている。
発見と命名
最初の骨は1987年、アルゼンチン・ネウケン州プラサ・ウインクルの近くで、牧場主のギジェルモ・エレディアが自分の土地で見つけた。はじめは木の化石だと思い、地元のカルメン・フネス博物館に知らせたという。
1989年にはホセ・ボナパルテが本格的な発掘を行い、背中の椎骨や仙骨などが同じ個体から見つかった。1993年にボナパルテとロドルフォ・コリアが記載し、学名はアルゼンチノサウルス・ウインクレンシス(Argentinosaurus huinculensis)と名付けられた。属名は「アルゼンチンのトカゲ」、種名は発見地プラサ・ウインクルにちなむ。
最初に見つかった骨は記載では脛骨とされたが、2004年に腓骨と再同定された。同じ場所から見つかった大腿骨も知られるが、この属のものかどうかはまだはっきりしない。
分類と研究
白亜紀に栄えた竜脚類の一群、ティタノサウルス類に入る。ティタノサウルス類の内部の類縁関係は恐竜のなかでもとくに分かりにくく、原始的な位置とする研究や、パタゴティタンなどとともにロンコサウリア(Lognkosauria)に入れる研究があり、説が分かれる。
最大のティタノサウルス類かどうかも、パタゴティタンやドレッドノータスなどとの比較で意見が分かれている。同じ地層からは大型の獣脚類マプサウルスも見つかっている。
見られる博物館
- カルメン・フネス市立博物館アルゼンチン ネウケン州プラサ・ウインクル ・ 実物骨と全長38mの復元骨格
- エルネスト・バッハマン市立博物館アルゼンチン ネウケン州ビジャ・エル・チョコン ・ 椎骨のレプリカ
- ゼンケンベルク自然博物館ドイツ フランクフルト・アム・マイン ・ 骨の複製
- 上海自然博物館中国 上海市静安区 ・ 大型の可動模型
展示された特別展
- 巨大恐竜展20242024年7月13日〜2024年9月14日 ・ パシフィコ横浜 ・ 巨大竜脚類
- 特別展「世界最大の恐竜たち」2011年4月16日〜2012年1月2日 ・ アメリカ自然史博物館 ・ 頭部と首の復元模型
この恐竜が登場する本
- 改訂版 あの恐竜どこにいた? 地図で見る恐竜のくらし図鑑クリス・バーカー、ダレン・ナイシュ(著)、田中康平(監訳)、喜多直子(訳) ・ 翻訳書
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同じ白亜紀後期の恐竜
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。