ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
ドレッドノータス
Dreadnoughtus ・ 2014年命名
骨格の約45%が見つかっており、巨大ティタノサウルス類としては最も完全な部類に入る。名は「恐れを知らぬもの」を意味し、弩級戦艦にちなむ。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ティタノサウルス類
- 時代
- 白亜紀後期(約7600万〜7000万年前)
- 全長
- 約26m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- アルゼンチン
セロ・フォルタレサ層(サンタクルス州)
特徴
ドレッドノータスは巨大なティタノサウルス類の竜脚類で、比較的よくそろった化石で知られる陸の脊椎動物の中では最大級である。タイプ標本はまだ成長しきっていない個体だったが、全長は約26mと推定されている。首は体に対して特に長く、全長のほぼ半分を占める。
肩甲骨は長さ1.74m、腸骨は1.31mで、どちらも知られているティタノサウルス類で最大である。足を体の中心線から離して踏ん張る幅の広い姿勢をとり、胸板の骨が幅広いことから、肩と胸の張った体つきだったと考えられている。前あしは後ろあしと比べてそれほど長くないため、首はブラキオサウルスのように斜め上ではなく、より水平に近く構えていたと復元された。
発見と命名
2005年、アメリカの古生物学者ケネス・ラコバラがアルゼンチン・パタゴニアのサンタクルス州にあるセロ・フォルタレサ層で骨を見つけた。骨が大きく場所も遠いため、発掘には南半球の夏を4回費やした。化石は2009年に船でフィラデルフィアに運ばれて研究され、2015年3月にアルゼンチンのリオ・ガジェゴスにあるパドレ・モリナ博物館に戻された。
2014年に命名された。名前は「何も恐れないもの」の意味で、20世紀初めの戦艦「ドレッドノート」(弩級戦艦)にちなみ、健康な成体が襲われる心配がほとんどないほど大きかったことを表す。アルゼンチンが保有した2隻の弩級戦艦にもかけている。種小名シュラニ(schrani)は研究を資金面で支えたアメリカの実業家アダム・シュランへの献名である。
分類と研究
見つかった骨は頭骨を含む全身約256個のうち116個で約45%にあたり、体重40トンを超える巨大な竜脚類の中では群を抜いて完全な骨格である。洪水で急速に深く埋まったことが、保存のよさの理由と考えられている。骨の間からは小型の獣脚類の歯が多く見つかっており、死骸があさられた証拠とされる。
体重の推定は大きく分かれる。記載論文では骨の太さから約59トンとされたが、体の体積にもとづく推定では約22〜38トンとする研究もあり、その後の改良した式では約48トンとされるなど、方法によって幅がある。分類は原始的なティタノサウルス類とされる一方、より進んだリトストロティア類に近い特徴も指摘されており、位置はまだ定まっていない。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
この恐竜が登場する作品
- プレヒストリック・プラネットドキュメンタリー ・ 2022
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。