ENCYCLOPEDIA ・ 鎧竜類
ニッポノペルタ
Nipponopelta ・ 2026年命名
北海道夕張市の日陰ノ沢層から見つかったノドサウルス科の鎧竜で、日本で初めて命名された鎧竜である。頭骨の一部や歯などが知られる。
- 分類
- 鎧竜類 ・ ノドサウルス科
- 時代
- 白亜紀後期(約9600万〜9400万年前)
- 全長
- 不明
- 食性
- 植物食
- 発見地
- 日本
蝦夷層群日陰ノ沢層(北海道夕張市)
特徴
ニッポノペルタは、白亜紀後期セノマニアン期の日本にいたノドサウルス科の鎧竜である。知られている化石は頭骨の後ろ半分を中心とする部分と、ばらばらになった歯、首の最初の椎骨(環椎)、2枚の装甲の板(皮骨)などで、全身の大きさは分かっていない。
歯は頭骨に対して大きく、左右に薄い掌のような形をしており、歯の側面には棚のように張り出した帯がある。こうした歯の特徴や、頭骨の穴の配置、後頭顆の形から、ノドサウルス科と判断された。2026年の研究ではCT画像により、完全な歯2本や左の三半規管、左の下あごの一部も確認されている。
発見と命名
化石は1995年6月25日、化石収集家の後藤榮治郎が北海道夕張市の大巻沢の川岸で見つけた。蝦夷層群日陰ノ沢層の露頭から崩れ落ちた石灰質の塊(コンクリーション)の中に入っており、三笠市立博物館に寄贈された。1996年に早川浩司とケネス・カーペンターが学会で報告し、2005年には真鍋真を加えた3人がノドサウルス科の恐竜として記載した。
2026年、大藪隼平らが新属新種ニッポノペルタ・エゾエンシス(Nipponopelta yezoensis)と命名した。属名は「日本」とギリシャ語の「盾」を組み合わせたもので、種小名は北海道の古い呼び名「蝦夷」にちなむ。日本で初めて名前が付けられた鎧竜である。
分類と研究
大藪らの系統解析では、ノドサウルス科のなかの進んだメンバーで、ノドサウルスやパノプロサウルスに近いとされた。さらに絞り込んだ解析では北アメリカのパウパウサウルスに最も近く、ボレアロペルタ、エドモントニア、デンバーサウルスが続く。アジアの種より北アメリカのノドサウルス科に近いとされ、アジアのなかで最も近いのは中国のタオヘロンであった。
化石が出た日陰ノ沢層は海でできた地層である。ニッポノペルタやその近縁のなかまは海岸や河口のような海に近い環境を好んだ可能性があるとされる一方、ノドサウルス科の化石が海の地層からよく見つかるのは、死骸が海へ流されたためでもあると考えられている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
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出典
- sci.news/paleontology/nipponopelta-yezoensis-15014.html
- Wikipedia(英語)「Nipponopelta」
- Wikipedia(日本語)「ニッポノペルタ」
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。