ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
フクイティタン
Fukuititan ・ 2010年命名
福井県勝山市の北谷層で見つかった竜脚類で、部分骨格1体のみが知られる。標本は未成熟とみられ、成体の大きさは分かっていない。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ティタノサウルス形類
- 時代
- 白亜紀前期(約1.25億〜1.15億年前)
- 全長
- 推定約10m以上(成体の大きさは不明)
- 食性
- 植物食
- 発見地
- 日本
北谷層(福井県勝山市)
特徴
中くらいの大きさの竜脚類である。記載者は大きさをはっきり示さず、のちの研究者の推定には幅がある。タイプ標本は成長しきっていない個体とする指摘もあり、成体の大きさは確定できない。
見つかっているのは首の椎骨2個の一部、尾の先の椎骨3個、左の肩甲骨の一部、両方の上腕骨と橈骨、右の中手骨、両方の坐骨、右の大腿骨と脛骨の一部、左の腓骨、趾骨1個、歯3本などである。首の椎骨の柄のような突起、比較的幅の広い上腕骨、橈骨の半分ほどの長さの中手骨、歯のいくつかの特徴で、ほかのティタノサウルス形類と区別される。
発見と命名
化石は2007年夏、福井県立恐竜博物館が福井県勝山市北谷町杉山の恐竜化石発掘現場で行った第3次発掘調査で見つかった。約150平方メートルの範囲から出たが、同じ部位の骨が重複しないことから、すべて1個体のものと考えられている。
2010年、同館の館長だった東洋一と研究員の柴田正輝が、中国の地質学誌『Acta Geologica Sinica』で記載した。学名はフクイティタン・ニッポネンシス(Fukuititan nipponensis)で、属名は「福井の巨人」、種名は「日本産の」を意味する。標本は福井県立恐竜博物館に収められている。
分類と研究
尾の椎骨の特徴や左右の坐骨が癒合していることから、ティタノサウルス形類に入るとされる。ただし頭骨や肋骨が見つかっておらず、記載者はそれより細かな位置付けはできないとした。のちの研究でも、化石が不完全なため系統解析から外されることがある一方、タスタヴィンサウルスなどに近いとする意見もある。
あまり知られていない日本のティタノサウルス形類について手がかりを与えた発見とされる。同じ北谷層からはフクイラプトル、フクイサウルス、フクイベナートル、コシサウルスなども見つかっている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 特別展「竜脚類 ~大地を揺るがした地上最大の生き物~」2026年7月10日〜2026年11月3日 ・ 福井県立恐竜博物館 ・ 福井県産の竜脚類
- 福井県×タカシマヤ 発掘 恐竜王国展2024年7月17日〜2024年7月29日 ・ 新宿高島屋 11階催会場 ・ 化石
- 巨大恐竜展20242024年7月13日〜2024年9月14日 ・ パシフィコ横浜 ・ 福井県産の竜脚類
この恐竜が登場する本
- 特別展図録「竜脚類 ~大地を揺るがした地上最大の生き物~」関谷透・築地祐太・湯川弘一ほか ・ 図録・博物館ガイド
- 福井県立恐竜博物館 展示図録 第3版福井県立恐竜博物館 ・ 図録・博物館ガイド
- 福井県立恐竜博物館 展示図録ジュニア版福井県立恐竜博物館(監修)、小学館の図鑑NEO編集部(編集) ・ 図録・博物館ガイド
- Kitadani ―恐竜時代の福井を解き明かす―一島啓人・関谷透・湯川弘一・静谷あてな・小泉沙千穂ほか ・ 図録・博物館ガイド
同じ竜脚形類の恐竜
同じ白亜紀前期の恐竜
同じ国(日本)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。