ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
ニジェールサウルス
Nigersaurus ・ 1999年命名
500本以上の歯をもち、約14日ごとに生え替わったとされる。歯は幅広い口の前端に横一列に並んでいた。
- 分類
- 竜脚形類 ・ レッバキサウルス科
- 時代
- 白亜紀前期(約1.15億〜1.05億年前)
- 全長
- 約9m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- ニジェール
エルハズ層(ガドゥファワ)
特徴
ニジェールサウルスは竜脚類としては小型で、全長約9mとされるが、より大きな推定もあり幅がある。首は短く、体重は約1.9〜4トンと、現在のゾウに近いと推定されている。
頭骨は食べることに特化しており、大きな穴があいた薄い骨でできている。幅の広い口先には500本を超える歯が並び、およそ14日ごとに新しい歯に生え替わったとされる。ほかの四足動物と違い、歯の生えた骨が頭骨に対して横向きに回転しており、すべての歯が口の前端に並んでいた。骨格の多くの部分は気嚢につながる空洞で軽くなっていたが、四肢はがっしりしていた。
発見と命名
化石はニジェールのガドゥファワと呼ばれる地域のエルハズ層で見つかった。最初の化石は1965〜1972年にフランスの古生物学者フィリップ・タケが率いた調査で見つかり、1976年に報告された。骨格がもろく、ばらばらの状態で見つかるため、長くよく分かっていなかった。
1997年と2000年にポール・セレノが率いた調査でより多くの化石が見つかり、1999年にセレノらがニジェールサウルス・タケティ(Nigersaurus taqueti)と命名した。属名は「ニジェールのトカゲ」を意味し、種小名はニジェールで初めて大規模な調査を行ったタケをたたえたものである。同じ論文ではジョバリアも命名された。
分類と研究
ディプロドクス上科のレッバキサウルス科に属し、近縁種とともにレッバキサウルス亜科にまとめられる。知られている化石は、レッバキサウルス科のなかで最も完全なものである。
頭を地面に近づけて植物を食べていたと考えられているが、ふだんから頭を下に向けていたのか、ほかの竜脚類のように水平に保っていたのかは議論がある。川沿いの環境で、シダやトクサ、被子植物などのやわらかい植物を食べていたとされる。この地域で最もよく見つかる脊椎動物の化石の一つである。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 日本初上陸 大恐竜展 ―知られざる南半球の支配者―2009年3月14日〜2009年6月21日 ・ 国立科学博物館 ・ アフリカ産の竜脚類
この恐竜が登場する本
- 恐竜たちが見ていた世界 悠久なる時をかけてよみがえる18の物語土屋健(著)、ツク之助(イラスト) ・ 読み物
- 大恐竜展 Dinosaurs of Gondwana 知られざる南半球の支配者冨田幸光(編)、国立科学博物館・読売新聞社 ・ 図録アーカイブ
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。