ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
スピノサウルス・ミラビリス
Spinosaurus mirabilis ・ 2026年命名
約9500万年前のニジェールに生息し、獣脚類で最も丈の高い三日月刀形のとさかをもつ。最後期まで生き残ったスピノサウルス類の一つである。
- 分類
- 獣脚類 ・ スピノサウルス科
- 時代
- 白亜紀後期(約1億〜9390万年前)
- 全長
- 不明
- 食性
- 魚食
- 発見地
- ニジェール
ファラク層(中央サハラ)
特徴
スピノサウルス属の大型の種で、細長く低い吻、頭の上の正中線に立つ三日月刀のような形のとさか、背中の大きな帆が特徴である。骨格はタイプ種スピノサウルス・エジプティアクスに似ているが、知られているのは未成熟の標本だけで、成体の大きさは分かっていない。
吻はほかのスピノサウルス類より低く、上下の縁が平行になる。とさかは鼻骨と前前頭骨からなり、後ろ上方へ曲がる。表面に血管の跡や溝が走るようすはヒクイドリなど骨のとさかをもつ現生の鳥に似ており、生きていたときは角質の鞘で大きくなっていたとみられる。背中と尾の帆とともに、主に見せ合いのために使われたと考えられている。
発見と命名
化石は、古生物学者ポール・セレノが率いた2000年、2019年、2022年の発掘で、ニジェールのファラク層の2か所から集められた。ホロタイプは上顎や鼻のとさか、下顎の一部、歯などからなる頭骨の破片である。
2022年の時点ではスピノサウルス属の未定種とされていたが、2026年にセレノらが新種として記載した。種小名ミラビリスはラテン語で「驚くべき」を意味し、大きなとさかにちなむ。セレノらは「地獄のサギ」という愛称もつけている。
分類と研究
セレノらの系統解析では、スピノサウルス・エジプティアクスの姉妹群として一貫して位置づけられ、同じ属に入れることが支持された。
ファラク層は川の流れでたまった地層で、カルカロドントサウルスや竜脚類のレバキサウルス・タメスネンシス、アエギプトサウルスなどと同じ環境に暮らしていた。以前カルカロドントサウルスのものとされた背骨の一部も、この種のものとされている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
同じ獣脚類の恐竜
関係するニュース
- サハラ内陸から三日月刀形のとさかをもつ Spinosaurus mirabilis2026-02-19 ・ 新種・発見
同じ白亜紀後期の恐竜
同じ国(ニジェール)で見つかった恐竜
出典
- paulsereno.uchicago.edu/news/new_scimitar_crested_spinosaurus_species_
- Wikipedia(英語)「Spinosaurus mirabilis」
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。