ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
ディロフォサウルス
Dilophosaurus ・ 1970年命名
頭の上に薄く弧を描く一対のとさかを持つ。映画で描かれた毒を吐く能力やえりまきは創作で、実際の体は映画よりずっと大きい。
- 分類
- 獣脚類 ・ ディロフォサウルス科
- 時代
- ジュラ紀前期(約1.96億〜1.86億年前)
- 全長
- 約7m
- 食性
- 肉食
- 発見地
- アメリカ
カイエンタ層(アリゾナ州)
特徴
ディロフォサウルスは全長約7m、体重約400kgと推定される獣脚類で、初期の大型の肉食恐竜の一つであり、当時の北アメリカで知られる最大の陸上動物であった。体はほっそりと軽いつくりで、頭骨は体に比べて大きい。
頭の上には縦に弧を描く一対の薄いとさかがあった。全体の形は分かっていないが、角質で大きくなっていた可能性がある。鼻先は細く、上あごの鼻孔の下には切れ込みがある。歯は長く曲がって薄く、首は長く骨は中空で軽かった。手には4本の指があり、第1指は短く頑丈で大きな爪をもち、第4指は退化していた。
発見と命名
化石は1940年、アメリカ・アリゾナ州北部のナバホ居留地のカイエンタ層で、ナバホのジェシー・ウィリアムズが見つけた。1942年、カリフォルニア大学古生物学博物館のチャールズ・キャンプの調査隊が、3体の骨格のうち保存のよい2体を回収した。
1954年、サミュエル・ウェルズは最も完全な標本をもとに、メガロサウルスの新種メガロサウルス・ウェザリリとして記載した。1964年に同じ地域でより大きな骨格を見つけ、頭骨にとさかがあることに気づいたウェルズは、1970年に新しい属ディロフォサウルスを設けた。属名は「2つのとさかをもつトカゲ」を意味し、種小名は探検家ジョン・ウェザリルにちなむ。
分類と研究
ドラコヴェナトルとともにディロフォサウルス科とされ、コエロフィシス科とその後の獣脚類の中間に置かれることがあるが、このまとまりを支持しない研究者もいる。1993年に中国から命名されたディロフォサウルス・シネンシスは、のちに別の属シノサウルスのものとされた。
二足で活発に動き、大型の動物を狩ったほか、小さな動物や魚も食べた可能性がある。とさかは戦いに使うには弱く、仲間の見分けや異性へのアピールなど、見せるために使われたと考えられているが、はっきりしたことは分かっていない。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 特別展「中国の恐竜 ― 大地を揺るがす巨体から羽毛の飛翔者まで」2017年7月1日〜2017年10月29日 ・ ウォラトン・ホール/ノッティンガム・レイクサイド・アーツ ・ レイクサイド・アーツ会場で展示
この恐竜が登場する作品
- ジュラシック・パーク映画 ・ 1993
- ジュラシック・ワールド/新たなる支配者映画 ・ 2022
- ジュラシック・ワールド/復活の大地映画 ・ 2025
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。