ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
クセノヴェナトル
Xenovenator ・ 2026年命名
前頭骨が厚いドーム状に発達したトロオドン科である。同種間の闘争に使われた可能性があり、鳥類以外の近鳥類では初の例とされる。
- 分類
- 獣脚類 ・ トロオドン科
- 時代
- 白亜紀後期(約8360万〜7220万年前)
- 全長
- 不明
- 食性
- 肉食
- 発見地
- メキシコ
セロ・デル・プエブロ層(コアウイラ州)
特徴
見つかっているのは頭骨の天井と脳函の一部などの断片だけで、体の大きさは分かっていない。前頭骨が厚いドーム状に盛り上がり、骨どうしの縫合はジグザグにしっかりかみ合い、ドームの表面はざらざらしている。
この組み合わせは、頭を使って同じ種どうしで争う動物の特徴と一致し、つくりは堅頭竜類のパキケファロサウルス科に最もよく似ている。ドームは低く骨が非常に厚いことから、単なる見せびらかしではなく、頭をぶつけ合うための適応だった可能性がある。こうした適応が鳥類以外の近鳥類で見つかったのは初めてとされる。
発見と命名
2000年夏、マルタ・C・アギジョン=マルティネスがメキシコ・コアウイラ州のセロ・デル・プエブロ層で獣脚類の部分的な頭骨を見つけた。2023年にはメキシコで初めて記載された、歯以外のトロオドン科の化石として報告されたが、名前はつけられなかった。
その後見つかった左右の前頭骨とあわせて、2026年にエクトル・E・リベラ=シルバらが新属新種クセノヴェナトル・エスピノサイと名づけた。属名は「奇妙な狩人」の意味で、種小名はメキシコの古生物学者ルイス・エスピノサにちなむ。
分類と研究
記載時の系統解析では、トロオドン科のトロオドン亜科の中で遅く分かれた位置に置かれ、アルバータヴェナトルに近いとされた。アメリカ・ニューメキシコ州の頭骨の一部も仮にこの属に入れられたが、同じ年に別の属ディネヴェナトルとされた。
前頭骨のうちドームのないものもあり、成長とともにドームが大きくなったとする見方と、雌雄で違っていたとする見方が出されている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。