ENCYCLOPEDIA ・ その他の鳥盤類
マニデンス
Manidens ・ 2011年命名
アルゼンチンで見つかった小型のヘテロドントサウルス類である。下顎の奥歯が手のような形をしており、属名はラテン語の「手」と「歯」に由来する。
- 分類
- その他の鳥盤類 ・ ヘテロドントサウルス科
- 時代
- ジュラ紀前期(約1.79億〜1.78億年前)
- 全長
- 約60cm
- 食性
- 植物食
- 発見地
- アルゼンチン
カニャドン・アスファルト層(チュブ州)
特徴
全長約60cm、体重約500gの小型のヘテロドントサウルス類で、後の時代の仲間より小さい。歯冠の高い歯は植物食への適応が進んでいたことを示すが、ヘテロドントサウルスのような進んだ仲間に見られる歯のすり減った面はない。
上あごの頬歯は左右対称のひし形、下あごの奥歯は左右非対称のひし形で、手のような形をしている。歯は前から後ろへ波のように順に生え替わり、犬歯のような歯が生え替わることが知られた初めてのヘテロドントサウルス類でもある。
近縁のティアニュロンで糸状の外皮が見つかっていることから、この恐竜にも同じような構造があった可能性がある。
発見と命名
化石はアルゼンチン・パタゴニアのチュブ州、カニャドン・アスファルト層のケソ・ラヤド産地で、動物学者のギジェルモ・ルージェが見つけた。タイプ標本は頭骨と下あご、尾の大部分を除く背骨、左の肩の骨、骨盤などからなる部分骨格である。
2011年、ディエゴ・ポル、オリバー・ラウフート、マルコス・ベセラがマニデンス・コンドレンシス(Manidens condorensis)と名付けた。属名はラテン語の「手」と「歯」に由来し、下あごの奥歯の形を指す。種名は産地の近くのセロ・コンドル村にちなむ。地層の年代は当初より古いトアルシアン期とされるようになった。
分類と研究
比較的原始的なヘテロドントサウルス科で、記載時の解析では、ヘテロドントサウルスなどアフリカの仲間がつくるグループの姉妹群とされ、この科が早い時期に多様化したことを示すとされた。南アフリカのペゴマスタクスに近いとされる。
同じ地域で見つかり、この恐竜のものと仮にされた後足の骨は、指でものをつかめるつくりで、木にとまる鳥の足に最も似ていた。そのため、少なくとも一部は木の上で暮らしていた可能性が指摘されている。歯の珍しい形から、一部は肉も食べたとする推測もある。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 特別展「パタゴニアの恐竜」2022年7月2日〜2022年10月23日 ・ 西オーストラリア博物館ブーラ・バーディップ ・ 小型の植物食恐竜
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。