ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
ギラッファティタン
Giraffatitan ・ 1988年命名
かつてブラキオサウルスの一種とされ、1988年に独立した名を与えられた。ベルリン自然史博物館の組立骨格は世界有数の高さを誇る。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ブラキオサウルス科
- 時代
- ジュラ紀後期(約1.5億〜1.45億年前)
- 全長
- 約22〜26m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- タンザニア
テンダグル層(リンディ州)
特徴
ギラッファティタンは、前あしが長く首が非常に長い、キリンのような体つきの竜脚類である。頭骨は目の前で鼻の骨が高くアーチ状に盛り上がるのが特徴で、のみのような形の歯をもつ。大きさの推定は主に亜成体の標本 HMN SII にもとづくが、腓骨がそれより13%大きい標本 HMN XV2 もあり、全長約23〜26m、体重約40〜48トンに達した個体がいたと考えられている。
1914年から1990年代まで、知られている最大の恐竜とされていたが、その後に見つかった巨大なティタノサウルス類は体重でこれを上回るとされる。ただし比較的完全な化石で知られる竜脚類としては、今もブラキオサウルスとともに最大級である。
発見と命名
1906年、鉱山技師ベルンハルト・ヴィルヘルム・ザトラーが、当時のドイツ領東アフリカ(現在のタンザニア・リンディ州)のテンダグルで巨大な骨を見つけた。これをきっかけに、ベルリンの博物館の館長ヴィルヘルム・フォン・ブランカの後押しで大規模な調査隊が組まれ、ヴェルナー・ヤーネンシュとエドヴィン・ヘニッヒが1909〜1912年の4シーズンに約100か所を発掘した。最も重要な「サイトS」からは2体分の骨格が見つかっている。
ヤーネンシュは1914年に、北アメリカのブラキオサウルスの一種ブラキオサウルス・ブランカイ(Brachiosaurus brancai)として記載した。種小名はフォン・ブランカをたたえたものである。複数の標本を組み合わせてベルリン自然史博物館に組み立てられた骨格は、ギネスブックに認定された世界で最も背の高い組立骨格の一つである。
分類と研究
1988年、グレゴリー・S・ポールが背中の椎骨の長さの変化などの違いを指摘し、ブラキオサウルス属のなかの亜属ギラッファティタンを設けた。1991年にジョージ・オルシェフスキーが独立した属に格上げしたが、その後しばらくはほとんど使われなかった。属名は「巨大なキリン」を意味する。
2009年、マイケル・テイラーが全身の骨を比べ、ブラキオサウルスとの間に26の違いがあることを示し、別属とするべきだと論じた。ブラキオサウルスのほうが胴の椎骨の列が約23%長く、尾も長く高いなど、体形も異なるとされる。2010年にはこれに反対する意見もあったが、2012年以降は多くの研究がギラッファティタンの名を使っている。ブラキオサウルス科に属する。
見られる博物館
- ベルリン自然史博物館ドイツ ベルリン ・ 世界最大級の組立骨格
この恐竜が登場する作品
- Google Arts & Culture 自然史コレクション博物館オンライン ・ 2016
同じ竜脚形類の恐竜
同じジュラ紀後期の恐竜
同じ国(タンザニア)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。