ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
ジエン
Jian ・ 2026年命名
甘粛省の昌馬盆地で見つかったミクロラプトル亜科である。大型のミクロラプトル標本に近い大きさで、烏口骨が上腕骨に対して長い点が固有の特徴だ。
- 分類
- 獣脚類 ・ ドロマエオサウルス科
- 時代
- 白亜紀前期(約1.21億〜1.13億年前)
- 全長
- 不明
- 食性
- 肉食
- 発見地
- 中国
下溝層(甘粛省・昌馬盆地)
特徴
ジエンはドロマエオサウルス科ミクロラプトル亜科の獣脚類で、知られているのは肩の骨(肩甲骨と烏口骨)と前肢の一部(上腕骨・橈骨・尺骨)だけである。大きさはミクロラプトル亜科のなかでは中型で、大型のミクロラプトルの標本に近い。
肩の骨がしっかり癒合していることなどから、骨格の成長を終えた個体とされる。上腕骨に対する烏口骨の長さの比がほかのどのミクロラプトル亜科よりも大きいことが、この種だけの特徴とされている。
発見と命名
化石は2008年、中国甘粛省北西部の昌馬村の近く、昌馬盆地の下溝層で見つかり、2010年の学会の要旨で初めて報告された。下溝層からは100点を超える鳥類の化石が見つかっているが、鳥類以外の恐竜として記載されたのはこれが初めてである。
2026年、リン・チー・ジョウらがジエン・チャンマエンシス(Jian changmaensis)と命名した。属名は中国の伝説に出てくる翼が一つしかない鳥「ジエン」に、種小名は産地の昌馬にちなむ。
分類と研究
系統解析ではミクロラプトル亜科に入り、ヘスペロニクスやミクロラプトルなどの進んだミクロラプトル類とともに位置が定まらないグループをつくった。同じ産地からは、フクロウが吐き出すペリットに似た、砕けた鳥の骨の塊がいくつか見つかっており、この産地で唯一の鳥類以外の恐竜であるジエンがそれをつくった可能性がある。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。