ENCYCLOPEDIA ・ 鳥脚類
プロア
Proa ・ 2012年命名
3体の部分骨格から記載された原始的なイグアノドン類である。属名はスペイン語の「船首」で、尖った前歯骨の形にちなむ。
- 分類
- 鳥脚類 ・ イグアノドン類
- 時代
- 白亜紀前期(約1.13億〜1.1億年前)
- 全長
- 不明
- 食性
- 植物食
- 発見地
- スペイン
エスクチャ層(テルエル県)
特徴
プロアは、下あごの先にある前歯骨(ぜんしこつ)がくちばしの先端まで届き、左右に広がる突起をもつ点で、ほかの原始的なハドロサウルス形類、とくにイグアノドン科のなかまと区別される。
このほか、横から見ると下あごの歯の列が上向きにふくらむこと、歯の列が鉤状突起(こうじょうとっき)の付け根より後ろまで続くこと、上あごの骨に前上方への突起がないこと、腸骨の上の縁がふくらむことなど、いくつもの特徴の組み合わせで見分けられる。
発見と命名
化石はスペインのテルエル県にある白亜紀前期のエスクチャ層で見つかった。異なる個体の3体の部分骨格と、いくつかの頭骨の骨をもとに記載され、種はプロア・ヴァルデアリンノエンシス(Proa valdearinnoensis)の1種だけである。
属名はスペイン語で「船首」を意味する「proa」で、前歯骨のとがった形にちなむ。種小名は、最初の化石が見つかった場所の近くにある炭鉱の伝統的な呼び名「バル・デ・アリーニョ」に由来する。
分類と研究
イグアノドン類のなかでも原始的な位置にあるとされるが、くわしい位置は研究によって説が分かれる。2012年のマクドナルドらの解析では、イグアノドンとともにハドロサウルス形類の基部に置かれた。2015年のノーマンの研究では、イグアノドン科にまとまり、ヨーロッパのなかまよりも東アジアのボロンやジンゾウサウルスに近いとされた。2017年のベルドゥらの解析では、アジアのシュウーロン、アルティリヌス、コシサウルスなどとともにユーラシアのグループに入り、バティロサウルスにもっとも近いとされている。
見られる博物館
- ディノポリス(テルエル)スペイン アラゴン州テルエル ・ ほぼ完全な骨格
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同じ白亜紀前期の恐竜
同じ国(スペイン)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。