ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
トリエラルクンクス
Trierarchuncus ・ 2020年命名
短い前肢に大きな爪を1本だけもつアルヴァレズサウルス類で、白亜紀末まで生き残った同科最後のメンバーとして知られる。化石は爪や中足骨など断片的である。
- 分類
- 獣脚類 ・ アルヴァレズサウルス科
- 時代
- 白亜紀後期(約6650万〜6600万年前)
- 全長
- 不明
- 食性
- 肉食
- 発見地
- アメリカ
ヘルクリーク層(モンタナ州)
特徴
知られているのは手のかぎ爪、橈骨の先端、中足骨の断片などで、全身の大きさは分かっていない。近い仲間と同じく羽毛をもち、短い腕に爪のある指を1本だけそなえ、鳥のような頭と長い脚をもっていたと考えられている。成長段階の違う爪の化石から、成長にともなって形の比率が変わったことが分かっている。
発見と命名
最初の化石は1980年にアメリカ・モンタナ州で見つかり、1998年には「ヘルクリークのアルヴァレズサウルス類」と非公式に呼ばれた。2020年、デンバー・ファウラーらがヘルクリーク層の3つの爪などをもとに、トリエラルクンクス・プライリエンシス(Trierarchuncus prairiensis)と名付けた。
属名は古代ギリシャの三段櫂船の艦長を指す「トリエラルク」とラテン語の「鉤」を組み合わせたもので、「フック船長」と訳せる。指が1本の手にちなむ名前である。種名は「草原の」を意味し、化石が出たモンタナ州東部の平原にちなむ。2021年にはさらに爪の化石が加えられ、ワイオミング州のランス層からもこの種に近いとされる化石が見つかっている。
分類と研究
北米からは数少ないアルヴァレズサウルス科の一つである。約6600万年前の地層から出ており、知られている最も新しいアルヴァレズサウルス科で、ティラノサウルスやトリケラトプスと同じく、白亜紀末の大量絶滅の直前まで生きていた鳥でない恐竜の一つとされる。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 特別展「インパクト:恐竜時代の終わり」2025年11月17日〜 ・ アメリカ自然史博物館 ・ ヘルクリーク・ジオラマの鉤爪の恐竜
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。