ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
ルーフェンゴサウルス
Lufengosaurus ・ 1940年命名
中国で初めて全身骨格が組み立てられた恐竜で、恐竜を描いた世界初の切手にもなった。2017年には骨からコラーゲンが報告され、化石タンパク質の記録を大きくさかのぼらせた。
- 分類
- 竜脚形類 ・ マッソスポンディルス科
- 時代
- ジュラ紀前期(約2.01億〜1.9億年前)
- 全長
- 約6〜9m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- 中国
下部禄豊層(雲南省)
特徴
初期の竜脚形類で、全長は約6mとされることが多いが、大きな個体を含めると約9mと推定されている(推定には幅がある)。初期の竜脚形類としては首が長く、前肢は比較的短い。後肢は前肢よりずっと長く、二足歩行だったと考えられている。
口先は上下に深く幅広く、大きな鼻の穴のすぐ後ろと頬に特徴的な骨のこぶがある。上あごの横の稜は軟らかい組織の付着点だったとみられ、ほかの多くの竜脚形類より大きな頬があった可能性がある。密に並ぶギザギザの歯は葉を食べるのに適していた。手には鋭い爪、とくに大きな親指の爪がある。
発見と命名
最初の化石は1930年代後半、地質学者の卞美年が中国・雲南省禄豊に近い沙湾の下部禄豊層で見つけ、1938年から古生物学者の楊鍾健が加わった。1940年に楊鍾健がルーフェンゴサウルス・フエネイ(Lufengosaurus huenei)と名付けた。属名は「禄豊のトカゲ」を意味し、種名は楊の恩師であるドイツの古生物学者フリードリヒ・フォン・ヒューネにちなむ。
幼体を含む約30体の主な標本が見つかっている。1958年には中国で初めて組み立てられた恐竜の全身骨格となり、それを記念して恐竜を描いた世界初の切手が発行された。この骨格は北京の中国古動物館に展示されている。
分類と研究
楊はプラテオサウルス科に入れたが、現在の系統解析ではマッソスポンディルス科とされることもある。マッソスポンディルスと同じ属とする説が出たこともあるが、2005年の頭骨の再検討で独立した属であることが確かめられた。同時に命名された別種マグヌス(magnus)は、現在はタイプ種の大きな個体とみなされている。
2015年には化石からコラーゲンが見つかり、2017年に報告された。それまで知られていた化石のタンパク質より1億年以上古いものであった。大腿骨の発達のようすから、子は親から餌を与えられて育った可能性も指摘されている。
見られる博物館
- 国家自然博物館(旧北京自然博物館)中国 北京市東城区 ・ 骨格と頭骨
- 中国古動物館(IVPP)中国 北京市西城区 ・ ホロタイプ骨格
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。