ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
ロウリンハノサウルス
Lourinhanosaurus ・ 1998年命名
胃石が獣脚類自身のものとして確認された初めての例である。胚の骨を含む約100個の卵の化石もこの属に帰属されているが、分類上の位置は定まっていない。
- 分類
- 獣脚類 ・ アヴェテロポダ類(分類未確定)
- 時代
- ジュラ紀後期(約1.57億〜1.45億年前)
- 全長
- 約4.5m(亜成体)
- 食性
- 肉食
- 発見地
- ポルトガル
ロウリニャン層(ロウリニャン近郊)
特徴
ロウリンハノサウルスはジュラ紀後期のポルトガルにすんでいた肉食の獣脚類である。知られている中で最も完全なタイプ標本は部分骨格で、首・腰・尾の椎骨、両方の大腿骨、骨盤などからなる。この標本は亜成体で、骨の組織から14〜17歳ほどだったとされ、全長は約4.5mとされるが、推定には幅がある。
タイプ標本には32個の胃石がともなっていた。記載論文では、これは植物食恐竜を食べたときに一緒に飲み込んだものではなく、この動物自身の胃石と結論された。獣脚類の胃石が確認されたのはこれが初めての例である。
発見と命名
最初の化石は1982年、ポルトガルのロウリニャン近くのペラルタで見つかったが、記載されたのは1998年で、ポルトガルの古生物学者オクタビオ・マテウスによる。属名は「ロウリニャンのトカゲ」の意味で、種小名アントゥネシ(antunesi)はポルトガルの古生物学者ミゲル・テレス・アントゥネスへの献名である。
1993年には近くのパイモゴの海岸で、約100個の卵の化石が見つかった。一部には胚の骨や皮膚が残っており、2001年にこの種のものとされた。化石はロウリニャン博物館に収蔵されている。
分類と研究
ほかの獣脚類との関係ははっきりせず、研究者の間で意見が一致していない。当初はアロサウルス上科の原始的ななかまとされ、のちにシンラプトル科(メトリアカントサウルス科)に近いとされたほか、より原始的なメガロサウルス上科とする説や、コエルロサウルス類とする解析も出ている。2024年の研究では、アロサウルス上科のうちどの科にも入らない位置に置かれた。
同じロウリニャン層からは多くの大型の捕食者が見つかっており、同じ時代のトルヴォサウルスやアロサウルス、ケラトサウルスと競い合っていたと考えられている。
見られる博物館
- ディノ・パルケ・ロウリニャンポルトガル リスボン県ロウリニャン ・ 化石と卵・胚の巣
同じ獣脚類の恐竜
同じジュラ紀後期の恐竜
同じ国(ポルトガル)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。