ENCYCLOPEDIA ・ 鎧竜類
デンバーサウルス
Denversaurus ・ 1988年命名
白亜紀末の北米に生息したノドサウルス類で、パノプロサウルスに近縁とされる。一時はエドモントニアの異名とされたが、近年の研究では有効な属と支持されている。
- 分類
- 鎧竜類 ・ ノドサウルス科
- 時代
- 白亜紀後期(約6700万〜6600万年前)
- 全長
- 約6m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- アメリカ
ヘルクリーク層(サウスダコタ州)
特徴
2010年のグレゴリー・S・ポールの推定では、全長は約6m、体重は約3トンである。背中を骨の装甲(皮骨)で覆ったノドサウルス類で、ホロタイプは下顎のない頭骨と、いくつかの皮骨からなる。
命名者のロバート・T・バッカーは、頭骨の後ろが幅広く、眼窩が後ろ寄りにあることを特徴とした。ただしケネス・カーペンターは、幅が広く見えるのは化石がつぶれたためだと指摘している。2015年にマイケル・バーンズは、頭骨の装甲が膨らんで、その間に溝が見える点でパノプロサウルスに似るが、吻がより幅広い点で異なるとした。
発見と命名
化石は1922年、コロラド自然史博物館(現在のデンバー自然科学博物館)の技術者フィリップ・ラインハイマーが、サウスダコタ州コーソン郡で見つけた。1986年にはヘルクリーク層下部のノドサウルス類として、仮にエドモントニアの一種とされた。
1988年にバッカーが新属新種デンバーサウルス・シュレスマニとして命名した。属名は標本を所蔵する博物館のあるデンバーにちなみ、「デンバーのトカゲ」を意味する。種小名は博物館を支援したリー・E・シュレスマンにちなむ。
分類と研究
1990年にカーペンターは、バッカーの診断がつぶれていない状態を想像した復元図にもとづいているとして、デンバーサウルスをエドモントニアに戻した。その後もエドモントニアの一種とみる研究者が多かった。
2015年のバーンズの研究では、系統上の位置から有効な属である可能性が高いとされ、パノプロサウルスに最も近いとされた。近年の系統解析でも、エドモントニアに近い独立した属として扱われている。
見られる博物館
- ヒューストン自然科学博物館アメリカ テキサス州ヒューストン ・ 展示解説に登場
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。