ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
バンビラプトル
Bambiraptor ・ 2000年命名
約95%が保存された幼体の骨格で知られる小型のドロマエオサウルス類である。体の大きさに比べ脳が大きいが、サウロルニトレステスの幼体である可能性も指摘されている。
- 分類
- 獣脚類 ・ ドロマエオサウルス科
- 時代
- 白亜紀後期(約7200万年前)
- 全長
- 約1m(幼体)
- 食性
- 肉食
- 発見地
- アメリカ
上部ツー・メディスン層(モンタナ州)
特徴
記載されているのは幼体の骨格1体で、残っている部分の長さは約90cm、全長は約1m、体重はわずか2kg程度と推定されている。後肢が長く、速く走れた可能性がある。腕もとても長く、鳥の叉骨(さこつ)にあたる骨がよく発達している。
研究では、第1指と第3指を向かい合わせることができ、手を口まで動かせた可能性が示されている。食べ物を手で持って口に運べたかもしれないとされる。
体の大きさに比べて脳が大きく、大きな小脳から、ほかのドロマエオサウルス類より身軽だった、あるいは木の上で暮らしていたとする仮説がある。ただし幼体は体に対する脳の割合が大きくなりやすく、年齢のためとも考えられている。
発見と命名
骨格は1995年、アメリカ・モンタナ州のグレーシャー国立公園の近くで、両親と化石を探していた14歳のウェス・リンスターが見つけた。全体の約95%がそろい、骨がほとんどつぶれていない保存のよさで注目された。
当初はサウロルニトレステスの幼体、1997年にはヴェロキラプトルの一種とされたが、2000年にデイビッド・バーナム、フィリップ・カリー、ロバート・バッカー、ジョン・オストロムらが新属新種バンビラプトル・ファインベルギ(Bambiraptor feinbergi)として記載した。属名は幼い標本にちなみディズニー映画の子ジカ「バンビ」とラテン語の「略奪者」を組み合わせたもので、種名は標本を手に入れて研究に提供したファインバーグ夫妻にちなむ。
分類と研究
ドロマエオサウルス科に入るが、科のなかの位置は解析によって異なり、ミクロラプトル類やサウロルニトレステス類とされたこともある。最近の解析では、ヴェロキラプトルなどを含むエウドロマエオサウルス類のすぐ外側か、その一員とされることが多い。
羽毛の化石は見つかっていないが、近い仲間の小型ドロマエオサウルス類が羽毛に覆われていたことから、羽毛をもっていたと考えられている。サウロルニトレステスの幼体である可能性や、複数の個体の骨が混ざっている可能性も指摘されている。
見られる博物館
- フランス国立自然史博物館 古生物学・比較解剖学館フランス パリ ・ 複製骨格
展示された特別展
- 特別展「恐竜:太古の化石と新発見」2005年5月14日〜2006年1月8日 ・ アメリカ自然史博物館 ・ 鳥との近縁を示す化石
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同じ白亜紀後期の恐竜
同じ国(アメリカ)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。