ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
シュノサウルス
Shunosaurus ・ 1983年命名
尾の先に骨のこぶと円錐形のスパイクを備えた竜脚類である。首は竜脚類としてはかなり短く、骨格の約94%が判明している。
- 分類
- 竜脚形類
- 時代
- ジュラ紀後期(約1.61億〜1.57億年前)
- 全長
- 約9.5〜11m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- 中国
下部沙溪廟層(四川省自貢市・大山舗)
特徴
全長は当初約11mと推定されたが、より完全な化石から少し小さかったとされ、約9.5m、体重約3トンという推定もある。竜脚類としては首がとても短く、低い所の植物を食べていたと考えられている。
上下のあごは強く上に反り、植木ばさみのように働いた。歯は頑丈で細長く、円柱形の歯の先がへら状になっている。大量の粗い植物を処理するのに適したあごとされる。
1989年、尾の先に骨のこぶがあり、その上に長さ約5cmの円錐形の皮骨がとげとして並んでいることが報告された。このこん棒は捕食者を追い払うのに使われたと考えられている。
発見と命名
最初の化石は1977年、中国・四川省自貢市の大山舗で、発掘の実習をしていた学生たちが道路わきの斜面で見つけた部分骨格である。1983年、董枝明、周世武、張奕宏がシュノサウルス・リイ(Shunosaurus lii)と名付けた。属名は四川の古い呼び名「蜀」に由来し、種名は紀元前3世紀に四川を治めた治水家の李冰にちなむ。
翌年には完全またはほぼ完全な骨格や頭骨、幼体など約20体の標本が報告され、骨格の約94%が分かった、最もよく知られた竜脚類の一つになった。自貢恐竜博物館などで骨格が展示されている。
分類と研究
当初はケティオサウルス類とされ、1992年にはシュノサウルス亜科が設けられた。系統解析の結果は分かれ、中国のジュラ紀の竜脚類とともにエウヘロプス科とする研究と、真竜脚類のなかでも原始的な位置とする研究がある。オーストラリアのロエトサウルスに近い可能性も指摘されている。
大山舗の動物群の化石の約90%を占め、ダトウサウルスやオメイサウルスなどの竜脚類、ファヤンゴサウルス、シャオサウルスなどと同じ環境で暮らしていた。
見られる博物館
- 自貢恐竜博物館中国 四川省自貢市 ・ 李氏蜀竜
同じ竜脚形類の恐竜
同じジュラ紀後期の恐竜
同じ国(中国)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。