ENCYCLOPEDIA ・ その他の鳥盤類
スケリドサウルス
Scelidosaurus ・ 1859年命名
前期ジュラ紀のイングランドに生息した初期の装盾類である。首から背中、尾にかけて、稜のある楕円形の骨質の板が横に列をなして並ぶ。
- 分類
- その他の鳥盤類 ・ スケリドサウルス科
- 時代
- ジュラ紀前期(約1.93億〜1.89億年前)
- 全長
- 約4m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- イギリス
チャーマス泥岩層(イングランド)
特徴
スケリドサウルスは全長約4mの植物食の鳥盤類で、ジュラ紀前期としては中型である。後肢は前肢より長いが、腕も比較的長く、主に4本足で歩いたと考えられている。ポーランドでは似た動物が2本足で歩いた足跡も見つかっている。首から背中、尾にかけては、稜のある楕円形の骨板が横に長い列をなして並び、鎧は比較的軽い。
頭は長さ約20cmと小さく細長く、上から見ると三角形である。後の鎧竜とは違い、頭骨の窓はふさがっていない。歯は葉の形をした単純なもので、顎は上下にしか動かず、高さ1mほどまでの低い植物をかみ切り、大きな腸で消化していたと考えられている。
発見と命名
1850年代、イングランド南西部ドーセット州チャーマスの採石場主ジェームズ・ハリソンが、チャーマスとライム・リージスの間の崖ブラック・ヴェンで化石を見つけた。1859年、リチャード・オーウェンが属名を付け、1861年に模式種スケリドサウルス・ハリソニイを命名した。種小名はハリソンにちなむ。
オーウェンは「後肢のトカゲ」という意味を込めたが、ギリシャ語の「後肢」と「牛のあばら肉」を取り違えて名付けた。頭骨はのちにほぼ完全な骨格の一部と分かった。当初の基準標本の膝の骨は獣脚類のものと判明し、1994年に国際動物命名規約委員会がこの頭骨と骨格を新しい基準標本に定めた。英国で最も完全に知られた恐竜の一つだが、現代的な詳しい記載は2020年にデイビッド・ノーマンが行ったのが初めてである。
分類と研究
剣竜類や鎧竜類を含む装盾類の中で、最も古く原始的なものの一つである。20世紀には鎧竜類や剣竜類とされたこともあり、1977年には走る二足歩行の鳥脚類とする説も出されたが、これは否定されている。現在は、知られている原始的な装盾類の中で最も進んだもので、鎧竜類、あるいは剣竜類と鎧竜類をあわせたなかまに近いとする見方が多いが、正確な位置には議論が続いている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
この恐竜が登場する本
- 大英自然史博物館の恐竜化石ポール・M・バレット(著)、真鍋真(監修)、倉橋俊介(訳) ・ 翻訳書
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。