ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
サルタサウルス
Saltasaurus ・ 1980年命名
皮膚に骨質の装甲(皮骨)をもつことが初めて確認された竜脚類である。皮骨は直径10〜12cmほどあった。
- 分類
- 竜脚形類 ・ サルタサウルス科
- 時代
- 白亜紀後期(約7100万〜6900万年前)
- 全長
- 約6〜12m(推定に幅あり)
- 食性
- 植物食
- 発見地
- アルゼンチン
レチョ層(サルタ州)
特徴
サルタサウルスは竜脚類としては小型で、首は比較的短く、四肢は太く短い。成体の全長はパウエルの推定では約6mだが、ほかに約8.5mや約12.8mとする推定もあり、幅がある。歯は円柱形で先がへら状、腹部は非常に幅広かった。
皮膚に骨の装甲板(皮骨)が埋まっていたことが確認された最初の竜脚類である。皮骨には2種類あり、長さ12cmほどまでの楕円形の板は竜骨やトゲをもち、背中に縦に並んでいた可能性がある。その間を直径7mmほどの丸い、または五角形の小さな骨の粒がすき間なく埋めていた。
発見と命名
化石は1975〜1977年、アルゼンチン北西部サルタ州のエル・ブレテ農場で、ホセ・ボナパルテらが発掘した。1980年、ボナパルテとハイメ・パウエルがサルタサウルス・ロリカトゥス(Saltasaurus loricatus)と命名した。
属名は「サルタのトカゲ」を意味し、種小名はラテン語で「小さな装甲板で守られた」を意味する。基準標本は2つの腸骨とつながった仙椎で、ほかに200点を超える骨が見つかっている。これらは成体2頭と幼体または亜成体3頭の、少なくとも5個体分とされる。
分類と研究
かつてサルタサウルスの別種とされたものは、現在はネウケンサウルスという別の属に分けられている。また、この地域の装甲板にはかつてアンキロサウルス類のものとして別の名前が付けられたが、実際はサルタサウルスのものとも考えられている。
パウエルは、成体は装甲で捕食者から身を守り、幼体は群れ全体に守られていたと考えた。装甲をもつ皮骨はその後、ほかのティタノサウルス類からも見つかっている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。