ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
ギガントラプトル
Gigantoraptor ・ 2007年命名
既知のオヴィラプトロサウルス類で最大の恐竜で、全長は約8mに達する。竜脚類の発見を再現する撮影の最中に大腿骨が見つかった。
- 分類
- 獣脚類 ・ カエナグナトゥス科
- 時代
- 白亜紀後期(約9600万〜9000万年前)
- 全長
- 約8m
- 食性
- 雑食
- 発見地
- 中国
イレンダバス層(内モンゴル自治区)
特徴
骨格が知られるオヴィラプトロサウルス類で最大の恐竜で、全長は約8m、腰の高さ約3.5m、体重は1.4〜2トンほどと推定されている。それまで最大とされたキティパティの約3倍の長さにあたる。
下あごには歯がなく、先は角質のくちばしになっていたと考えられている。腕は長く、上腕骨が外側に大きく曲がり、広い範囲で動かせたとみられる。大腿骨と脛骨はどちらも長さ1mを超え、大型の獣脚類としては珍しく脚が長い。背骨や尾の骨には空気の入る空洞が多い。
羽毛の跡は見つかっていない。記載者は、体が大きいため一部の羽毛を失っていた可能性がある一方、ディスプレイや抱卵に使う腕の羽毛は残っていたと推測している。
発見と命名
中国・内モンゴル自治区のイレンダバス層では、2001年から竜脚類ソニドサウルスの化石が掘られていた。2005年4月、徐星が日本のドキュメンタリー番組のためにその発見の場面を再現していたところ、大腿骨を掘り出し、竜脚類ではなくアルバートサウルスほどの大きさの獣脚類のものと気づいた。
2007年、徐星らがギガントラプトル・エルリアネンシス(Gigantoraptor erlianensis)と名付けた。属名はラテン語の「巨人」と「略奪者」、種名は化石が出たエレン盆地にちなむ。
分類と研究
記載時はオヴィラプトル科の原始的な仲間とされたが、2010年以降の解析ではカエナグナトゥス科に入るとされている。大きな体でありながら、前肢と後肢の長さの比などで、小さな近縁種より鳥に近い特徴をもつ。
腓骨の成長線の分析から、唯一の標本は約11歳で死んだ若い成体で、7歳ごろに若い成体になったと推定され、ほかの大型獣脚類より成長が速かったとされる。下あごの形から、植物を中心に、ときには肉も食べる幅広い食性だった可能性がある。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。