ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
メガロサウルス
Megalosaurus ・ 1824年命名
1824年に命名され、鳥類を除く恐竜で最初に有効な学名がついた属である。当初は四足歩行の動物として復元されていた。
- 分類
- 獣脚類 ・ メガロサウルス科
- 時代
- ジュラ紀中期(約1.68億〜1.66億年前)
- 全長
- 約6m
- 食性
- 肉食
- 発見地
- イギリス
テイントン石灰岩層(オックスフォードシャー州)
特徴
メガロサウルスはジュラ紀中期のイングランド南部にすんでいた大型の肉食恐竜である。全長は約6m、体重は約700kgと推定されている。がっしりした後ろあしで二足歩行し、水平に伸ばした尾で胴とのつり合いをとっていた。前あしは短いが非常に太く、比較的大きな頭には長く曲がった歯が並んでいた。
ただし完全な骨格は見つかっておらず、体のつくりには分からない点が多い。現在の姿は、近縁のメガロサウルス科のなかまと比べて復元されたものである。最初に研究した博物学者たちは全長20mの巨大な四足のトカゲと考え、1842年にリチャード・オーウェンが9mを超えないと結論した。
発見と命名
メガロサウルスのものかもしれない最も古い化石は、1676年にロバート・プロットが報告したオックスフォードシャー州の大腿骨の下端で、出版された最初の恐竜の骨の図とされる。プロットはこれをローマの戦象や巨人の骨と考えた。骨は失われたが、図からメガロサウルスのものとみる研究者もいる。
19世紀初めにストーンズフィールドの採石場から見つかった骨を、オックスフォード大学の地質学教授ウィリアム・バックランドが研究し、1824年にメガロサウルスと命名した。鳥類を除く恐竜で最初に有効な学名が付けられた属である。名前はギリシャ語の「大きな」と「トカゲ」を合わせたもので、タイプ種バックランディ(M. bucklandii)は1827年にギデオン・マンテルがバックランドにちなんで命名した。
分類と研究
1842年、オーウェンはメガロサウルス、イグアノドン、ヒラエオサウルスの3属をもとに「恐竜類」を設けた。オーウェンの指導で作られたクリスタル・パレスの模型は、人々の古代の爬虫類への関心を大きく高めた。
その後50を超える種がメガロサウルス属に入れられ、イングランドの大型獣脚類の化石の多くもこの名で呼ばれたが、現在ではバックランディが唯一の本当のメガロサウルスの種とされる。当時のヨーロッパは島々が連なる地形で、メガロサウルスは大型の竜脚類ケティオサウルスや剣竜などとともにすみ、生態系の頂点の捕食者だったと考えられている。
見られる博物館
- 白山恐竜パーク白峰日本 石川県白山市 ・ 復元模型
- オックスフォード大学自然史博物館イギリス オックスフォード ・ バックランドの記載標本
この恐竜が登場する本
- ディノペディア 恐竜好きのためのイラスト大百科G.Masukawa(著)、ツク之助(イラスト) ・ 入門書
- 大英自然史博物館の恐竜化石ポール・M・バレット(著)、真鍋真(監修)、倉橋俊介(訳) ・ 翻訳書
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。