ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
ベイベイロン
Beibeilong ・ 2017年命名
卵と一緒に見つかった胚の骨格がホロタイプで、「ベイビー・ルーイ」の愛称で知られる。最大級のオヴィラプトロサウルス類で、知られている中で最大級の恐竜の卵を産んだ。
- 分類
- 獣脚類 ・ カエナグナトゥス科(オヴィラプトロサウルス類)
- 時代
- 白亜紀後期(約9600万〜8800万年前)
- 全長
- 約7.5m(推定)
- 食性
- 雑食
- 発見地
- 中国
高溝層(河南省西峡県)
特徴
成体の全長は約7.5m、体重は約1.5〜2トンと推定される。ただしこれは胚と大きな卵から見積もった値で、オヴィラプトロサウルス類の中でこれに並ぶのは近縁のギガントラプトルくらいである。
顎に歯はなく、角質のくちばしをもっていたと考えられる。上顎の骨の外側に2本の長い稜があることや、涙骨の後ろの突起にある小さなくぼみは、ほかに見られないこの恐竜だけの特徴とされる。
発見と命名
1992年末から1993年はじめにかけて、中国河南省の高溝層で農家の張鳳臣が、大きな卵と長さ38cmほどの胚の骨格が入った岩の塊を掘り出した。標本は1993年にアメリカへ渡って処理され、1996年に「ナショナル ジオグラフィック」誌の表紙を飾った際、撮影者ルイス・サホイヨスにちなんで「ベイビー・ルーイ」と呼ばれた。
標本はインディアナポリス子ども博物館での展示を経て、2013年12月に中国へ返還された。2015年には研究者が発見地とされる西峡県で同じ卵殻の破片を確かめ、2017年に蒲含勇(プー・ハンヨン)らが新属新種ベイベイロン・シネンシスとして記載した。属名は中国語で「赤ちゃんの竜」を意味する。
分類と研究
体のつくりの多くはオヴィラプトル科ではなくカエナグナトゥス科のものと一致し、その中では原始的な位置を占める。
卵はマクロエロンガトーリトゥスと呼ばれる知られている中で最大級の恐竜の卵で、長さ約40〜45cm、殻の表面はでこぼこしている。この種類の巣は卵が環状に並び中央が空いているため、体の大きな親は卵をつぶさないよう中央に座ったのではないかと考えられている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- ギガ恐竜展2017 ―地球の絶対王者のなぞ―2017年7月15日〜2017年9月3日 ・ 幕張メッセ 国際展示場11ホール ・ 孵化個体と卵の化石
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同じ白亜紀後期の恐竜
同じ国(中国)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。