DINO PRESS世界の恐竜ニュース

ENCYCLOPEDIA ・ その他の鳥盤類

ヘテロドントサウルス

Heterodontosaurus ・ 1962年命名

切歯状の歯、牙のような犬歯状の歯、のみ状の頬歯という3種類の歯をもつ小型の鳥盤類である。属名は「異なる歯をもつトカゲ」を意味する。

分類
その他の鳥盤類 ・ ヘテロドントサウルス科
時代
ジュラ紀前期(約2億〜1.9億年前)
全長
約1.2m
食性
植物食
発見地
南アフリカ
上部エリオット層・クラレンス層

特徴

最も完全な骨格は全長約1.2mの成体で、体重は数kgと推定されている。より大きな頭骨も見つかっており、さらに大きくなった可能性がある(推定には幅がある)。小型だが、ヘテロドントサウルス科のなかでは大きい方である。

最大の特徴は3種類の歯である。上あごの前には切歯のような小さな歯があり、その後ろに長い牙のような犬歯状の歯、すき間をおいて奥にのみのような頬歯が並ぶ。あごの先は角質のくちばしに覆われていた。

胴は短く尾は長い。5本指の前肢は長く比較的頑丈で、大きく曲がったかぎ爪がある。後肢は長くほっそりしていて、指は4本である。

発見と命名

タイプ標本は1961〜1962年のイギリスと南アフリカの合同調査で、南アフリカ・ケープ州の標高約1890mの山で見つかった、つぶれているがほぼ完全な頭骨である。1962年、アルフレッド・ウォルター・クロンプトンとアラン・J・シャリグが記載した。

属名は「異なる歯をもつトカゲ」を意味し、種名トゥッキ(tucki)は調査を支援したオースチン自動車の役員ジョージ・C・タックにちなむ。1966年には頭骨と骨格が関節したまま残る2体目が見つかり、いまもヘテロドントサウルス科で最も完全な骨格である。

分類と研究

ヘテロドントサウルス科の名前の元になった、最もよく知られた仲間である。この科は鳥盤類のなかの原始的なグループとされるが、周飾頭類(角竜類と堅頭竜類)に近いとする説、鳥盤類の最も早い枝分かれの一つとする説などがあり、位置は説が分かれる。

大きな牙をもつが、植物食か、少なくとも雑食だったと考えられている。牙は仲間どうしの争いやディスプレイ、防御に使ったとする説、ときどき小動物を捕らえるのに使ったとする説がある。かつては四足歩行もしたと考えられたが、現在は二足歩行だったとされる。同じ地層からはほかに少なくとも4属のヘテロドントサウルス科が知られている。

見られる博物館

当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。

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出典

  1. en.wikipedia.org/wiki/Heterodontosaurus

数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。