ENCYCLOPEDIA ・ その他の鳥盤類
クリンダドロメウス
Kulindadromeus ・ 2014年命名
鳥盤類でありながら羽毛状の繊維とうろこの両方が見つかった小型恐竜である。羽毛が獣脚類だけでなく恐竜全体の祖先にあった可能性を示す重要な発見とされる。
- 分類
- その他の鳥盤類 ・ 新鳥盤類
- 時代
- ジュラ紀中期(約1.68億〜1.66億年前)
- 全長
- 約1〜1.5m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- ロシア
ウクレイスカヤ層(ザバイカリエ地方)
特徴
クリンダドロメウスは全長約1〜1.5m、体重約2kgの小型の鳥盤類である。ほかの初期の新鳥盤類と同じく二足で走る動物で、頭と前あしが短く、後ろあしと尾が長い。
注目されるのは体をおおうものがよく残っている点である。胴・首・頭には長さ3cmほどの毛のような繊維、上腕と太ももには一つの土台から6〜7本の繊維が下向きに伸びるもの、すねの上部には細い繊維が束になったリボン状のものがあり、3種類の羽毛状の構造が見つかっている。一方で、すねの下部には六角形の重なり合ううろこ、手足には小さな丸いうろこ、尾の上には長方形のうろこが5列に並んでいた。
発見と命名
2014年、パスカル・ゴドフロワらがクリンダドロメウス・ザバイカリクス(Kulindadromeus zabaikalicus)と命名した。属名は産地のクリンダと、ギリシャ語で「走るもの」を意味する語を合わせたもので、種小名はロシアのザバイカリエ地方にちなむ。
タイプ標本は下あごのついた頭骨の一部で、ウクレイスカヤ層の火山灰の地層から見つかった。この地層は化石の保存が非常によい場所で、2010年以降、幼体や亜成体を含む6つの頭骨と数百のばらばらの骨格が2か所の骨の密集層から見つかっている。同じ化石からは別の2属も命名されたが、記載者たちは骨はすべて1種のものだと結論している。
分類と研究
記載者の系統解析では、新鳥盤類の原始的ななかまで、角竜や鳥脚類などを含むケラポッド類のすぐ外側に置かれた。
それまで羽毛のような構造は竜盤類の獣脚類に限られると考えられていたが、鳥盤類のクリンダドロメウスでも見つかったことから、原始的な羽毛は恐竜全体の祖先にまでさかのぼる可能性が示された。プシッタコサウルスなどの鳥盤類で知られていた繊維も同じ起源かもしれないとされる。ただし、繊維は羽毛ではなく分解したコラーゲン繊維だとする反論もあり、記載者たちはこれに再反論している。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 恐竜博20162016年3月8日〜2016年6月12日 ・ 国立科学博物館 ・ 羽毛状構造をもつ鳥盤類
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。