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熱河生物群で最大のテリジノサウルス類 Kayrasaurus を記載

遼寧省で見つかった全長3.6m超の骨格。下あごの歯は45本以上。

Sci.News

Kayrasaurus

Journal of Systematic Palaeontology

遼寧省西部の義県層(約1億2500万年前)から、ほぼ完全な骨格が見つかった。

全長は3.6m超、推定体重は117〜274kgで、亜成体とみられる。

下あごには45本以上の小さな歯が並び、既知のテリジノサウルス類で最も多い。

Journal of Systematic Palaeontology 掲載。

背景

熱河生物群のテリジノサウルス類では、1999年に記載されたベイピアオサウルスが知られる。全長約2.2mで、綿毛状の羽毛と長い軸状の羽毛が残っていた。2013年のジアンチャンゴサウルス(全長約2m)は鳥盤類に似た歯の並びをもつ。米ユタ州のファルカリウス(2005年)は、このグループの初期の姿を示す。白亜紀後期のテリジノサウルスになると全長は最大10m、前あしの爪は約1mに達する。

DINO PRESSの見方

Kayrasaurus の価値は「中間の大きさ」にある。2m級の初期の種と10m級の末期の種の間で、大型化がいつ始まったのかを示す標本は少なかった。約1億2500万年前に3.6m超、しかも成長途中という今回の個体は、大型化が白亜紀前期のうちに始まっていたことを示す。

45本以上という歯の多さは、同じ生物群の近縁種と食べるものを分けていた可能性を示す。ただし著者ら自身がこの解釈を暫定的としている。1個体からわかることには限りがある。

出典・詳細 Sci.Newsの記事を読む掲載誌 Journal of Systematic Palaeontology

参考にした情報

この記事の用語

記載
新しい生物の特徴を論文で示し、学名を与えること。
熱河生物群
中国東北部の白亜紀前期の地層から出る化石群。義県層や九仏堂層を含み、羽毛や軟組織が残る。
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