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恐竜の骨に赤血球があったことを示す最有力の証拠を研究者らが発見
研究者らが、恐竜の骨に赤血球が残っていたことを示す、これまでで最も有力な証拠を見つけたと発表した。
DINO PRESS編集部

研究者らが、恐竜の骨の中に赤血球があったことを示す、これまでで最も有力な証拠を発見したと発表した。赤血球は血液の中で酸素を全身へ運ぶ細胞である。中生代の化石にこの細胞の痕跡が残っていたとすれば、骨の内部に生きていた頃の組織が今も保存されていたことを意味する。
恐竜は中生代に現れた爬虫類のグループである。脚が胴体の真下に真っすぐ伸びるという特徴を持ち、鳥類もこのグループに含まれる。恐竜は約2億5000万年前から約6600万年前まで地球上で栄えたとされ、多様な体の大きさや生活様式で知られている。
化石は長い年月の間に、骨の成分が鉱物に置き換わる過程をたどるのが一般的である。そのため、もとの軟らかい組織は失われてしまうことが多く、組織が残っている例は長く珍しいと考えられてきた。しかし2000年代以降、骨の中から血管や細胞に似た構造が見つかったという報告が相次ぎ、組織が残る条件について研究が進んできた。
赤血球は酸素を運ぶ細胞で、ヘモグロビンという赤い色素を含む。もし化石から同様の構造が見つかれば、色素や細胞の形を手がかりに、当時の代謝や血流の様子を考える材料になる。ただし、似た形の構造が鉱物や微生物の膜によって作られた可能性もあるため、研究者は慎重に検証を重ねる必要がある。
骨は内部に細かな空間を持つ多孔質の構造をしている。埋もれた後に地下水から鉱物が沈着する過程で、周囲の組織が守られることがある。一方で、高温や微生物の働きによって有機物は分解されやすく、長い時間を経て残ることは稀である。
恐竜の一部は羽毛を持ち、鳥類は恐竜から進化したと考えられている。そのため、現生の鳥類と比べることで、赤血球の構造や血液の働きがどのように変化してきたかをたどれる可能性がある。古生物学と生物学の両方の知見が重なる研究といえる。
今後の焦点は、同じ結果が他の標本でも得られるかどうかを確かめることである。また、別の要因によって似た構造が生じた可能性を排除できるかが問われる。分析方法の妥当性が認められれば、恐竜の生理や進化を理解する新しい道が開けるとみられる。
DINO PRESSの見方
恐竜の化石は、骨の形や外見を中心に研究されてきた。骨の内部に血液の細胞が残っていたとすれば、恐竜の体の仕組みをより直接的に知る手がかりになる。ただし今回の成果はまだ検証の途中であり、確定した事実として受け止めるには慎重さが求められる。化石に残された微細な痕跡を読み解く研究が、今後どのように発展していくかが注目される。
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