トップ / ニュース / 研究 / 北極点と南極点の位置は恐竜時代に何度もずれていた 海の跡が証拠に
研究
北極点と南極点の位置は恐竜時代に何度もずれていた 海の跡が証拠に
古代の海底に残った地層の跡が手がかりとなり、中生代の地球では極の位置が何度も動いていたことがうかがえる。
DINO PRESS編集部

カラパイア
北極点と南極点の位置は、恐竜が生きていた中生代に何度もずれていたことが、古代の海が残した跡から分かってきた。地球上の位置関係は今の姿とは大きく異なっていたことになる。
極の位置は、自転軸が指し示す点である。大陸は長い年月をかけて動いてきたことが知られているが、極の見かけの位置が変わるという考えは、岩石の記録と合わせて検討されてきた。地球の殻全体が中心に対して回転することで、極の位置が移ったように見える現象がある。
岩石は、生成された当時の地磁気の向きを内部に記録することがある。海底に積もった堆積物や、海が残した地層の並びは、その時代の位置を読み解く手がかりになる。今回の研究では、古代の海の跡が重要な証拠として用いられた。
中生代は、恐竜が陸上で繁栄した時代である。大陸の配置は現在と異なり、一つにまとまった超大陸が分裂していく途中だった。大陸の位置が変われば、気候や海流、植物の分布も変わり、恐竜たちの生活圏にも影響を与えたと考えられる。
極の位置が動いたという事実は、地球の気候の変化とも関係があると注目される。極の付近が温暖だったり、氷が少なかったりした時代があったとすれば、生物の暮らしも今とは違っていた。ただし、極の位置と気候の関係は研究が続いており、現時点では推測を含む。
地球の表面は、プレートの運動によって少しずつ動いている。こうした大きな地球の動きを理解することは、恐竜がどのような環境で進化したのかを考えるうえで欠かせない。化石の産出地と、その時代の地理を組み合わせて読み解くことが、古生物学の基礎となる。
研究の今後の注目点は、他の地域の海の跡や地層の記録と照らし合わせて、極の移動の時期や大きさがどこまで確かめられるかである。複数の証拠が一致すれば、恐竜時代の地球像はさらに具体的になるだろう。
一般の読者にとって、恐竜の時代は遠い昔の話に感じられるが、地球の姿が大きく変わっていたことを知ると、化石の見方も広がる。大地の動きと生き物の歴史を結びつけて考える視点が、この研究の意味である。
DINO PRESSの見方
恐竜は、今の地図の上で想像するよりずっと違う地球に生きていた。北極点や南極点の位置が時代によって動いていたという発見は、恐竜の暮らした環境を考え直すきっかけになる。化石が見つかった場所の今の気候だけで過去を判断すると誤るおそれがあり、海の跡のような地層の記録を読むことが重要になる。恐竜を通して地球の動きを学べる点が、この記事の見どころである。
出典・詳細 カラパイアの記事を読む
この記事は、配信元の報道をもとにDINO PRESS編集部が書いています。AIを記事の執筆の補助で使用しています。詳しい内容は出典の記事をご確認ください。
この記事の用語
「地球の歴史 図鑑 子供」の関連商品
PRこのセクションはアフィリエイト広告(楽天アフィリエイト、Amazonアソシエイトなど)を含みます。価格と在庫はリンク先で確認してください。
関連記事
研究の一覧日経ビジネス電子版
2億3700万年前の頂点捕食者、全長6mのワニ類の新種が見つかる
恐竜が現れる以前の時代に、全長6mのワニ類の新種が見つかったことが報じられた。
DINO PRESS編集部
ニコニコニュース
恐竜時代の「カワウソもどき」、母乳を飲むための喉の装置をもっていた
恐竜時代に生きた「カワウソもどき」は、母乳を飲むための喉の装置を備えていたことが明らかになった。
DINO PRESS編集部
Sci.News
白亜紀の植物食恐竜、海藻を食べていた可能性
白亜紀の沿岸に暮らした恐竜などの歯から海由来の炭素を示す値が見つかり、海藻が食物の候補として浮上した。
DINO PRESS編集部
Sci.News
ティタノサウルス類は高緯度のパタゴニアでも巣を作っていた
アルゼンチン南部で見つかった卵殻の化石から、恐竜の営巣地が南極に近い高緯度まで広がっていたことがわかった。
DINO PRESS編集部

