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恐竜絶滅のあと、アリが大繁栄した背景にジャンピング遺伝子の働きがあった

跳ぶように動いて遺伝子の配列を変える「ジャンピング遺伝子」が、白亜紀末以降のアリの多様化を支えたと報告された。

DINO PRESS編集部

恐竜絶滅のあと、アリが大繁栄した背景にジャンピング遺伝子の働きがあった
写真はイメージ / 写真: Brocken Inaglory / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons ライセンス

Bioengineer.org

恐竜が絶滅したあと、アリは多様な種へと広がり、地球上の多くの環境で数を増やして繁栄した。新たな研究では、この繁栄の背景にジャンピング遺伝子の働きがあったとされている。

ジャンピング遺伝子は、ゲノム(生物がもつ遺伝情報の全体)の中で位置を変えて動くDNAの配列である。転移因子とも呼ばれ、動いた先で周囲の遺伝子の働きを変えることがある。生物の遺伝情報を書き換える力をもつため、進化の材料として重要視されてきた。

研究では、アリの遺伝情報に残るこうした遺伝子の動きが、進化の速さや新しい性質の出現に影響した可能性が検討された。動く遺伝子が増えると、同じ種の中でも遺伝的な違いが生まれやすくなると考えられている。

約6600万年前、地球に巨大な天体が衝突したことで、恐竜を含む多くの生物が姿を消した。この大量絶滅は白亜紀と古第三紀の境目にあたり、地層の中にも明確な区切りとして残されている。

恐竜がいなくなったことで、地上や森林などに空いた生態系の空白が生まれた。生き残った生物はそこに進出し、短い期間で多様な形へと分かれる適応放散が起きた。アリもまた、地中や樹上などで異なる生活様式を獲得していった。

転移因子は、ゲノムの中で増えたり切り貼りされたりする性質をもつ。その働きによって遺伝子の調節の仕方が変わると、環境に適した変化が生じることがある。ただし、多くの変化は有害か中立であり、役立つものは一部にとどまる点も重要である。

今後は化石の記録とゲノムの解析を組み合わせ、どの時期にどの遺伝子が動いたのかを詳しく調べることが期待される。今回の結果はまだ仮説の段階を含むため、今後の検証によってさらに確かめられていく必要がある。

DINO PRESSの見方

この研究は、大量絶滅の後に生態系が立て直される過程で、目に見えない遺伝子の動きがどのように役立つかを示す点で意義がある。恐竜という大きな存在が消えたことで、アリのような小さな生物が新たな生活の場を得た。ゲノムの中で動く遺伝子は、生物の多様化を後押しする要素の一つとして注目されている。

出典・詳細 Bioengineer.orgの記事を読む

この記事は、配信元の報道をもとにDINO PRESS編集部が書いています。AIを記事の執筆の補助で使用しています。詳しい内容は出典の記事をご確認ください。

この記事の用語

白亜紀
約1億4500万〜6600万年前。恐竜が最も多様になった時代。
恐竜
中生代に現れた爬虫類のグループ。あしが胴体の真下にまっすぐ伸びる。鳥類もこのグループに含まれる。

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