トップ / ニュース / 海外 / 恐竜絶滅のあと、アリが大繁栄した背景にジャンピング遺伝子の働きがあった
海外
恐竜絶滅のあと、アリが大繁栄した背景にジャンピング遺伝子の働きがあった
跳ぶように動いて遺伝子の配列を変える「ジャンピング遺伝子」が、白亜紀末以降のアリの多様化を支えたと報告された。
DINO PRESS編集部

Bioengineer.org
恐竜が絶滅したあと、アリは多様な種へと広がり、地球上の多くの環境で数を増やして繁栄した。新たな研究では、この繁栄の背景にジャンピング遺伝子の働きがあったとされている。
ジャンピング遺伝子は、ゲノム(生物がもつ遺伝情報の全体)の中で位置を変えて動くDNAの配列である。転移因子とも呼ばれ、動いた先で周囲の遺伝子の働きを変えることがある。生物の遺伝情報を書き換える力をもつため、進化の材料として重要視されてきた。
研究では、アリの遺伝情報に残るこうした遺伝子の動きが、進化の速さや新しい性質の出現に影響した可能性が検討された。動く遺伝子が増えると、同じ種の中でも遺伝的な違いが生まれやすくなると考えられている。
約6600万年前、地球に巨大な天体が衝突したことで、恐竜を含む多くの生物が姿を消した。この大量絶滅は白亜紀と古第三紀の境目にあたり、地層の中にも明確な区切りとして残されている。
恐竜がいなくなったことで、地上や森林などに空いた生態系の空白が生まれた。生き残った生物はそこに進出し、短い期間で多様な形へと分かれる適応放散が起きた。アリもまた、地中や樹上などで異なる生活様式を獲得していった。
転移因子は、ゲノムの中で増えたり切り貼りされたりする性質をもつ。その働きによって遺伝子の調節の仕方が変わると、環境に適した変化が生じることがある。ただし、多くの変化は有害か中立であり、役立つものは一部にとどまる点も重要である。
今後は化石の記録とゲノムの解析を組み合わせ、どの時期にどの遺伝子が動いたのかを詳しく調べることが期待される。今回の結果はまだ仮説の段階を含むため、今後の検証によってさらに確かめられていく必要がある。
DINO PRESSの見方
この研究は、大量絶滅の後に生態系が立て直される過程で、目に見えない遺伝子の動きがどのように役立つかを示す点で意義がある。恐竜という大きな存在が消えたことで、アリのような小さな生物が新たな生活の場を得た。ゲノムの中で動く遺伝子は、生物の多様化を後押しする要素の一つとして注目されている。
出典・詳細 Bioengineer.orgの記事を読む
この記事は、配信元の報道をもとにDINO PRESS編集部が書いています。AIを記事の執筆の補助で使用しています。詳しい内容は出典の記事をご確認ください。
この記事の用語
「アリ 図鑑 子供」の関連商品
PRこのセクションはアフィリエイト広告(楽天アフィリエイト、Amazonアソシエイトなど)を含みます。価格と在庫はリンク先で確認してください。
関連記事
海外の一覧Eurasia Review
英国で新種の恐竜 自然史博物館の化石を使い発見
英国で見つかった新種の恐竜が、ロンドン自然史博物館の化石コレクションを使って報告され、献身的な父であり夫である人物にちなんで名付けられた。
DINO PRESS編集部
Hoodline
ヘルクリーク層から初の果実食恐竜「インフェルノガルス」
米国のヘルクリーク層で、果実を食べていたとみられる恐竜の化石が初めて見つかったと報告された。
DINO PRESS編集部
SSBCrack
南米パタゴニアで新種のメガラプトル類恐竜、リンコンラプトルが見つかる
メガラプトル類に属する新種の恐竜、リンコンラプトル・ピポアエが南米南部パタゴニアで見つかった。
DINO PRESS編集部
SciTechDaily
25年間見過ごされていた新種の恐竜を発見
研究者が以前から収蔵されていた化石を見直し、新種の恐竜と判断したことが分かった。
DINO PRESS編集部

