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サハラ内陸から三日月刀形のとさかをもつ Spinosaurus mirabilis

海岸から500km以上離れた内陸にすんでいたスピノサウルス属の新種。

Sci.News

S. mirabilis

Science

ニジェールで見つかった約9500万年前のスピノサウルス属の新種。

化石産地は当時の海岸線から500〜1000km内陸にあり、川の流れる森林にすんでいたと考えられる。

シカゴ大学の Paul Sereno 氏らが Science に発表した。

背景

スピノサウルスは1915年、ドイツのシュトローマーがエジプト産の化石に命名した。その標本は1944年4月、ミュンヘンの博物館が爆撃を受けて失われた。2014年にモロッコ産の骨格から半水生という説が出され、2020年にはひれ状の尾が報告された。2022年には、骨が密で水中での追跡に向くとする研究と、陸では二足歩行で、泳ぎは遅く不安定だったとする反論が続けて出た。反論を率いたのが、今回の命名者セレノ氏だ。

DINO PRESSの見方

今回の発見は、この論争に産地という材料を加えた。海岸線から500〜1000km離れた内陸の川辺にいたなら、少なくともこの種は海を泳ぎ回る動物ではない。ただし、内陸にいたことと、水中で狩りをしなかったことは同じではない。命名者が論争の当事者であることも踏まえ、別の研究チームの評価を待ちたい。

三日月刀形のとさかは獣脚類で最も高く、角質のさやで覆われていたと考えられている。背中の帆と同じく、仲間に見せるための構造とされる。スピノサウルス属の確実な新種は100年以上ぶりで、スピノサウルス科の最後期の姿を伝える標本でもある。

出典・詳細 Sci.Newsの記事を読む掲載誌 Science

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