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兵庫の「チョウの羽の化石」、世界最古の記録を220万年更新した
兵庫県新温泉町で35年前に見つかったチョウの羽の化石が、世界最古の記録を220万年更新する現生種の化石と判明した。
DINO PRESS編集部

朝日放送
兵庫県新温泉町は、町内の施設が「チョウの羽」として展示していた化石が、今も生きている生物種の化石として世界最古のチョウの化石だと判明したと発表した。この化石は町内の「おもしろ昆虫化石館」で展示されてきたもので、35年前に地元の人が見つけたものである。従来の世界最古の記録を220万年塗り替えることになった。
昆虫化石の研究者である相場博明氏らが調べた結果、化石は約250万年前の湖の地層から産出したもので、中国北部に生息する「ポターニンミヤマシロチョウ」と判明した。このチョウは現在の日本には生息していない。研究チームは、化石が250万年前に日本にこのチョウが生息していた証拠になるとしている。
これまで現生種のチョウの化石で世界最古とされていたのは、約30万年前のゴマダラチョウの化石だった。今回の化石はそれを大きくさかのぼるものである。化石は、生き物の体の一部が地層の中で鉱物に置き換わったり、型として残ったりして保存される。柔らかい体の部分は分解されやすく、化石として残ることは多くない。
昆虫の化石は見つかりにくい。体が小さく、壊れやすい外骨格を持つため、保存される条件がそろうことは限られる。羽のような薄く繊細な部分が残るのは珍しく、そのため今回の標本は研究上の価値が高いとされる。年代は地層の年代測定や周囲の化石の比較などで推定されるが、古い時期の記録が更新されると、生き物が地球上に現れた時期や移動の理解も書き換わる。
新温泉町は、町に珍しい化石があることを素晴らしいとし、今後も展示と貸出展示を行っていくとコメントしている。地元で見つかった化石が、博物館や大学での調査を経て新たな意味を与えられた例である。発見から35年が経過しても標本が見直しの対象として残っていたことは、地域の資料を大切に保存することの意味を示している。
化石を見学できる施設は各地にあり、地域の自然史を学ぶ機会にもなっている。身近な場所から古い生き物の記録が見つかることは、地域の人々にとっても大きな関心を呼ぶ。研究の中では、記録の更新が起きるたびに古い標本の再調査が重要になる。今後は、この化石の詳しい分類や年代の確かな根拠について、研究が進むことが注目される。
生物の化石記録は、新たな標本が見つかるたびに書き換えられてきた。今回の更新は、昆虫の歴史を考える上で、身近な地域の標本が大きな意味を持つことを具体的に示している。研究機関の調査によって、地元の展示品が世界の研究史に名を連ねることになった点も、今後の資料の扱い方に関わる出来事といえる。
DINO PRESSの見方
化石は数百万年前の生き物の姿を伝える記録であり、特に羽のような柔らかい部分が残る昆虫の化石は珍しい。身近な地域で見つかった標本が、長い年月を経て世界最古の記録を更新したことは、地域の自然資料が研究の中で大きな価値を持つことを示す。発見から35年が経つまで研究の対象になった経緯は、標本を大切に残すことの重要さを改めて伝えている。
出典・詳細 朝日放送の記事を読む
この記事は、配信元の報道をもとにDINO PRESS編集部が書いています。AIを記事の執筆の補助で使用しています。詳しい内容は出典の記事をご確認ください。
この記事の用語
- ポターニンミヤマシロチョウ
- 今も生きているシロチョウ科のチョウの種(学名 Aporia potanini)で、中国北部などにすむ。名前はロシアの探検家ポターニンにちなむもので、化石の特徴から付けられた名前ではない。兵庫県新温泉町で見つかった約250万年前のチョウの化石がこの種とされ、現生種のチョウの化石として世界最古とされた。
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